Chronicles of Ancient Darkness #2: Spirit Walker の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

Unabridged版と記載されていますが、実際はlightly abridged です。
CDにもlightly abridged と記載されています。
このシリーズの二冊分（Spirit WalkerとSoul Eater）だけが軽く編集されています。
他の４冊分はUnaburidged版です。
どうしてこのような中途半端なことになっているのかは不明です。
作品はすごくいいのでなんだか残念です。

　歴史の話を変えたり、また古代に生きた人々を主人公とした話はたくさんありますが、あまり確実な情報の無い石器時代についての物語はほとんどありません。作者さんの想像力は、とても優れたものだと思います。

　しかし、「オオカミ族の少年」（wolf brother）を読んだときに感じた期待は少し裏切られたような気がします。ヨーロッパにありがちな、「正義対悪」のパターンによりはまっているからです。そうでないと物語が成り立たないのかもしれませんが、キリスト教という理念が無かったと思われる石器時代に、善悪ははっきりと区別がついていたのでしょうか。その部分が疑問だったので、星は4つにしておきました。また次回作に期待です。