奇跡の職場 新幹線清掃チームの働く誇り の感想
参照データ
タイトル | 奇跡の職場 新幹線清掃チームの働く誇り |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 矢部 輝夫 |
販売元 | あさ出版 |
JANコード | 9784860636579 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 交通 |
購入者の感想
私は鉄鋼関係の会社に勤務しています。
本書の中で新幹線の掃除を3K(きつい、汚い、危険)と紹介していますが、我々の産業もそう言われています。
このような職場で働く人のモチベーション確保は難しく、賃金面を優遇することで社員のモチベーションを確保している企業は多いのではないでしょうか。
しかし、本書の中で登場するテッセイの従業員は違うと感じました。
これは主に、著者の以下4点の行動と成果だと思います。
1、従来は「こうしたらもっとお客様が喜ぶだろう、助かるだろう」ということを現場のスタッフは気づいていたが、そのアイデアをフォローする仕組みが無かったので、著者がフォローする仕組みを作ったこと
2、従業員を掃除のおばちゃん、おじちゃんとして捉えるのではなく、「新幹線を支える技術者」として考えていること
3、“掃除”という仕事を通じて旅(新幹線に乗るという)思い出を演出している、おもてなしをしている、と考えること
4、2と3を著者が徹底して従業員に伝え、皆で共有していること
これらの結果、従業員一人ひとりが単なる清掃員ではなく、おもてなしを伝えるスタッフとしての「プライド」を原動力に働いているように感じました。
駅のアナウンスで「清掃員」を呼ばれると現場のスタッフが怒った、といったエピソードに象徴されていると思います。
また、「現場を管理する」ではなく、経営者が皆を「認める」こと、そして社員同士が互いに「認め合う」ことが出来る環境、風土、仕組みを作ることが大切だと著者は言っています。
賃金面を優遇することでモチベーションを維持することには限界があり、「他の要素」が必要です。この「他の要素」が少しわかった気がします。
自分が管理監督者になった場合の勉強になりました。
本書の中で新幹線の掃除を3K(きつい、汚い、危険)と紹介していますが、我々の産業もそう言われています。
このような職場で働く人のモチベーション確保は難しく、賃金面を優遇することで社員のモチベーションを確保している企業は多いのではないでしょうか。
しかし、本書の中で登場するテッセイの従業員は違うと感じました。
これは主に、著者の以下4点の行動と成果だと思います。
1、従来は「こうしたらもっとお客様が喜ぶだろう、助かるだろう」ということを現場のスタッフは気づいていたが、そのアイデアをフォローする仕組みが無かったので、著者がフォローする仕組みを作ったこと
2、従業員を掃除のおばちゃん、おじちゃんとして捉えるのではなく、「新幹線を支える技術者」として考えていること
3、“掃除”という仕事を通じて旅(新幹線に乗るという)思い出を演出している、おもてなしをしている、と考えること
4、2と3を著者が徹底して従業員に伝え、皆で共有していること
これらの結果、従業員一人ひとりが単なる清掃員ではなく、おもてなしを伝えるスタッフとしての「プライド」を原動力に働いているように感じました。
駅のアナウンスで「清掃員」を呼ばれると現場のスタッフが怒った、といったエピソードに象徴されていると思います。
また、「現場を管理する」ではなく、経営者が皆を「認める」こと、そして社員同士が互いに「認め合う」ことが出来る環境、風土、仕組みを作ることが大切だと著者は言っています。
賃金面を優遇することでモチベーションを維持することには限界があり、「他の要素」が必要です。この「他の要素」が少しわかった気がします。
自分が管理監督者になった場合の勉強になりました。