日本の近代化遺産―新しい文化財と地域の活性化 (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | 日本の近代化遺産―新しい文化財と地域の活性化 (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 伊東 孝 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004306955 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 産業史 |
購入者の感想
以前、氏の著書である「東京再発見-土木遺産は語る」を読んで、街並みや風景の中にある何の変哲もない橋や水路などへの見方が変わったことがある。今回、新たに上梓された本書は「新しい文化遺産と地域の活性化」という副題が付いているように、更に踏み込んで、その近代化遺産を観光資源や文化財としてではなく、地域のまちづくりの資産として生かす方向性も示されている。日本では長年、土木構築物はもちろん、建築を含めてスクラップアンドビルドがまかり通っている。そのような状況下で残された数少ない近代化遺産を事細かく調べ上げ、それを一般の人々にも解りやすい文体で記録・報告した貴重な書籍である。