子どもの宇宙 (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | 子どもの宇宙 (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 河合 隼雄 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004203865 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 児童文学評論 |
購入者の感想
初めてこの方の著書を読んだ。
沢山の知識や経験があるだろうに、決して決めつけない言い方。
読み進めて行って、後半はその言い回しに少しまどろっこしくなったが(笑)、
それでも著者の優しさ、器の大きさを感じた。
こういった類の本で心が穏やかになって行くのが不思議。
著者の他の本も是非読みたい。
沢山の知識や経験があるだろうに、決して決めつけない言い方。
読み進めて行って、後半はその言い回しに少しまどろっこしくなったが(笑)、
それでも著者の優しさ、器の大きさを感じた。
こういった類の本で心が穏やかになって行くのが不思議。
著者の他の本も是非読みたい。
河合隼雄氏が児童文学について書いているものは、この新書の出版前後にも何冊か文庫化されていて、いずれも素晴らしい内容です、ただしそれらが過去に各所で発表したものを再編したものであるの対し、本書は近年の書き下ろしであり、まとまりと深みにおいてベスト、渾身の1冊だと思います。
子どもと、家族・秘密・動物・時空・老人・死・異性という7つのテーマに全体を切り分け、子どもの世界にこれらがどう関わるのか、著者の深い洞察を展開しています。そして、その中で家出や登校拒否などの今日的問題を扱いつつ、優れた児童文学に触れ、それらから得られるものを解き明かし、読者に子どもの持つ豊かな可能性を示しています。
児童文学について書かれた従来の氏の著作に比べ、遊戯療法や夢分析の事例など、臨床心理学者としての視点が前面に出ている一方、育児・児童教育についての示唆も得られる本です。もちろん児童文学案内としても読め、本書の中で紹介された本は、是非とも読んでみたくなります。0
子どもと、家族・秘密・動物・時空・老人・死・異性という7つのテーマに全体を切り分け、子どもの世界にこれらがどう関わるのか、著者の深い洞察を展開しています。そして、その中で家出や登校拒否などの今日的問題を扱いつつ、優れた児童文学に触れ、それらから得られるものを解き明かし、読者に子どもの持つ豊かな可能性を示しています。
児童文学について書かれた従来の氏の著作に比べ、遊戯療法や夢分析の事例など、臨床心理学者としての視点が前面に出ている一方、育児・児童教育についての示唆も得られる本です。もちろん児童文学案内としても読め、本書の中で紹介された本は、是非とも読んでみたくなります。0