セヴィニェ夫人手紙抄 (岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | セヴィニェ夫人手紙抄 (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | セヴィニェ夫人 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003256817 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日記・書簡 » フランス文学 |
購入者の感想
パリ3区のセヴィニエ通りに思い出があり、懐かしくなりふと食指が動きました。
とはいえ読みにくそうだな、と思いつつページを繰り始めると想像以上に面白く、どんどん読み進めました。
17世紀のフランス文学やフランス史にも触れられる上、セヴィニエ夫人の文章はとても活き活きと魅力的です。
娘に宛てた手紙を中心に編纂する事でストーリー性を持たせようとした、と後書きにあります。
また、プルーストの作品のモチーフとなっている事を挙げて、セヴィニエ夫人の作品全体の主題は親子の間の「永遠の愛情」だとあります。
個人的にはややスキャンダラスな恋愛事件なども描かれるのかと少し期待していましたが、彼女は本当の貴婦人だったようです。
勿論品行方正でつまらない、というのではありませんが。
すべて旧字、旧仮名遣いですが、これも個人的には味わいを感じ、とても楽く読めました。
訳の年季の入り方も面白く、言い回しが往年の少女漫画のようなきらびやかさで、これもまたツボでした。
冒頭に収められているセヴィニエ夫人の筆跡も興味深かったです。
一種の古文なので文法や綴りが少し違う点や、現代の人とは筆致が違う点など、面白かったです。
とはいえ読みにくそうだな、と思いつつページを繰り始めると想像以上に面白く、どんどん読み進めました。
17世紀のフランス文学やフランス史にも触れられる上、セヴィニエ夫人の文章はとても活き活きと魅力的です。
娘に宛てた手紙を中心に編纂する事でストーリー性を持たせようとした、と後書きにあります。
また、プルーストの作品のモチーフとなっている事を挙げて、セヴィニエ夫人の作品全体の主題は親子の間の「永遠の愛情」だとあります。
個人的にはややスキャンダラスな恋愛事件なども描かれるのかと少し期待していましたが、彼女は本当の貴婦人だったようです。
勿論品行方正でつまらない、というのではありませんが。
すべて旧字、旧仮名遣いですが、これも個人的には味わいを感じ、とても楽く読めました。
訳の年季の入り方も面白く、言い回しが往年の少女漫画のようなきらびやかさで、これもまたツボでした。
冒頭に収められているセヴィニエ夫人の筆跡も興味深かったです。
一種の古文なので文法や綴りが少し違う点や、現代の人とは筆致が違う点など、面白かったです。