小説 仮面ライダーオーズ (講談社キャラクター文庫) の感想

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タイトル小説 仮面ライダーオーズ (講談社キャラクター文庫)
発売日販売日未定
製作者毛利 亘宏
販売元講談社
JANコード9784063148626
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー

購入者の感想

三種類のストーリーが収録されています。グリードたちと昔の王の話、後藤バースの話、最終後の話の順番に収録されています。グリードの話は、原作のキーワードとも言える昔の王の暴走の原因、グリードたちの感情などが分かり、オーズのストーリーを深いものにしてくれます。最終回後の話は、エイジの心について理解が深まります。感動作だと思いました。
さて、バースの話なのですが…。後藤バースの登場直後くらいの話です。伊達さんも出て来ます。バースについて理解が深まるため、とてもいい作品なのですが、オーズのファンでも賛否が分かれます。私は結構好きなのですが、友人は否定していました。こればっかりは読んだ人の感想によります。そのため、オーズファンの方は是非読んでみてください。

当然ながら小説原作の作品ではない為、TV版 仮面ライダーオーズを観たことがあるというのが
読み始める際の前提になってきます(最低限、自然なかたちで用語のフォローはされています)
設定/劇中用語に縛られなければ「仮面ライダー オーズ」から「仮面ライダー」の冠を取って、
「オーズ」というひとつのSF小説/短編集としてみても成立する内容になっています。
(オーズを知らない人に読んでもらえないのがすこし勿体無いですね‥)
以下、3部構成それぞれの“さわり”の部分を少しだけ。

・ 中世ファンタジー色の強い『アンク編』
物語の冒頭/800年前、鳥の王たるアンクの美しく鮮烈な描写に始まり、人間の少女との出会いと別れによって
徐々に変化していくアンクの心が描かれ、やがて他のグリード(主にカザリ)や“『王』”との騙し合い、
駆け引きを経て…
「TV本編」で、アンクが求めて止まなかったもの、“こころ”から欲したものの原点を垣間見ることができます。
「TV本編/現代」でもアンクの“こころ”は映司たちと接することで、また少しずつ変化していきますので、
作中で描写されるのは、その変化していく“こころ”の原点なのだと感じました。

・ "バースドライバー"が語り手として、『とある人物』によって“二重に描写”される『バース編』
現代落語的な軽妙なタッチの異色編(某SF小説にみられる手法/個人的にツボでした)
※ 違和感を覚える方も多いことかと思いますが、『とある人物』の性格上、“( )”や独特の台詞など、
これは表現方法として意図的に多用されたものだと思われます(他の章と文章構成の違いが明確ですので)

・ 「チカラをもった他者」として映司が描かれる『映司編』
こうしている“いま”も終わることなく続いている近代戦争。
地域紛争のなかに突如現れる“いにしえのチカラ”
現実のなかで現実的な力、近代兵器という戦力の前に現れた、非現実的で強大な“チカラ”の在りようを、
絶妙なバランスで描いています。「チカラをもった他者」として、映司の出した答えとは‥

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