天冥の標VIII ジャイアント・アークPART1 (ハヤカワ文庫JA) の感想
参照データ
タイトル | 天冥の標VIII ジャイアント・アークPART1 (ハヤカワ文庫JA) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小川一水 |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150311599 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー |
購入者の感想
ついに、つながった。そして、長かった、、、。
しかし、本巻を読むさなか沸き起こった深い感慨は、周到かつ緻密かつ忍耐
強く積み重ねられた物語があったればこそ。
御伽噺の中に生きるメニー・メニー・シープ人の視点から語られる物語と、
人類世界の真の姿を知っているイサリの視点から語られる視点が見事に相乗し、
第1部の展開が立体的に肉付けされていくくだりには、小川 一水という小説家
のSF力に改めて心底から戦慄させられた。
第1部で語られたイサリの言動を思い起こすと、咀嚼者化が進み正気と知性を
失いかけているように思えたが、そうではなかった。そうではなかった、単純
で説得力のある設定にまた、ひたすら脱帽。
幸運にもまだこの巻を読んでいないという方は、是が非にでも先に第1部を
再読しておくよう全力でお勧めする。
余談だが、『天冥の標』は、間違いなく日本が世界に誇れるSF作品だと確信
している。村上作品のように腕の良い和英文芸翻訳者に英語化されて、世界に
羽ばたいて欲しいと思う今日この頃。
続編、はよ。
しかし、本巻を読むさなか沸き起こった深い感慨は、周到かつ緻密かつ忍耐
強く積み重ねられた物語があったればこそ。
御伽噺の中に生きるメニー・メニー・シープ人の視点から語られる物語と、
人類世界の真の姿を知っているイサリの視点から語られる視点が見事に相乗し、
第1部の展開が立体的に肉付けされていくくだりには、小川 一水という小説家
のSF力に改めて心底から戦慄させられた。
第1部で語られたイサリの言動を思い起こすと、咀嚼者化が進み正気と知性を
失いかけているように思えたが、そうではなかった。そうではなかった、単純
で説得力のある設定にまた、ひたすら脱帽。
幸運にもまだこの巻を読んでいないという方は、是が非にでも先に第1部を
再読しておくよう全力でお勧めする。
余談だが、『天冥の標』は、間違いなく日本が世界に誇れるSF作品だと確信
している。村上作品のように腕の良い和英文芸翻訳者に英語化されて、世界に
羽ばたいて欲しいと思う今日この頃。
続編、はよ。