仕事に効く 教養としての「世界史」 の感想

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参照データ

タイトル仕事に効く 教養としての「世界史」
発売日販売日未定
製作者出口 治明
販売元祥伝社
JANコード9784396614836
カテゴリジャンル別 » 歴史・地理 » 世界史 » 一般

購入者の感想

純粋な歴史を学ぶ書籍というには大部分が作者の主観に拠る所が大きいため、歴史エッセイ程度の認識で読むのをオススメする。詰まる所、事実を知っている人間など究極的には居ない訳で、どんな歴史書籍も編者・著者の主観は多少なりとも入ってしまうのだが、それを加味しても事実としての歴史を学ぶ書籍としては不適当と思われる一冊。自身が今までに学んだ歴史に関して新しい視点を持たせてくれるという意味では面白い。世界史から日本史のみを切り離すことは不可能であり、世界史の視点から日本を眺めてみようという意見は興味深い。
 内容は歴史における重要要素、国家・宗教・民族・交易・戦争などを中心に作者の考察が説明されている幅広いものである。
 世界史、日本史を一通り学んだ上での一読がオススメと思われる。日本としての常識ではなく世界視点での常識でも考える事の大切さを教えてくれる一冊である。

出口氏の過去の著作が好きな流れで本書も手にとってみました。

出口氏の博学さ、あれだけのビジネスをされながら、これだけの読書量をこなし、こうした洞察をまとめあげる姿勢には感銘を受けますが、本書が「教養としての世界史」というタイトルであることを考えると、内容的にはあまり満足のいくものではありませんでした。

”仕事に効く”という出版社の狙ったタイトルが個人的には好きになれないですが、百歩譲って、”仕事に効く”世界史という一冊にするのなら、ピックアップされている時代や記載の仕方などが全体的に偏っている印象があります。

ゆえにこの本で「世界史」を学ぼうというのではなく、歴史エッセイを楽しく読むといった姿勢が一番間違いがないかと思います。

他の方も書いていますが、「だと思います」が多すぎます。歴史的事実の記述だと思い「ふむふむ」と思って読んでいると「思います」で文末がしめられており、「あんたの予想かい!!」とずっこけてしまいます。それは本の最後まで続き、読む側としても慣れませんでした。
また、当方歴史の知識などほぼ無いに等しいのですが、そういう読者にとっては、ローマ帝国の皇帝の名前がずらずらと羅列されているようなこの本は馴染みが薄く、熱中して読めませんでした。また、どう仕事に効くのかもよく分かりません。国際的なコミュニケーションにおいて、この本の知識が生きる場面が多いようにはとても思えません。

「はじめに(まえがき)」で著者が早々に「(この本)に書いたことは、・・・自分で咀嚼して腹落ちしたことがすべてです。勘違いや誤解が多々あると思います」と言い切ったのでずっこけてしまった。そんな、素人の手慰みによくも「教養」と麗々しく銘打って、1750円という安かない定価をつけて臆面なく売り出したもんだな。本文は案の定「きっとこうだったことでしょう」「と思います」のオンパレードで、参考文献の記載ひとつなく、本書の信頼性の担保は表紙裏の「著者紹介:出口治明」の経歴における「訪れた世界の都市は1000を超え、読んだ歴史書は5000冊以上」の一文のみとなっている。とてもじゃないが知識のソースとしてまともに取り合う気にならない。
空き時間に片手間に読む娯楽書としては面白いので、その点だけで星3つ。しかし、いかんせんこの本に立脚して歴史・世界史を理解し語ろうとするのは、危険すぎるのでやめるべきだ。0

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祥伝社から発売された出口 治明の仕事に効く 教養としての「世界史」(JAN:9784396614836)の感想と評価
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