世界悪女大全 淫乱で残虐で強欲な美人たち の感想

世界史版女性セブンといった感じの本。タイトルは悪女となっていて、確かに則天武后やブランヴィリエといった札付きの有名人もいます。ただ、エリザベスI世やイサベル女王のように悪女？？という人たちも目に付きます。また、趣旨として正史に残りにくい話が混じるのは仕方が無いとしても、王女メディアって。。。これは神話でしょう。

まあ、正確さはともかく、これでもか、これでもか、というくらい、いろいろな歴史上の個性的な女性の情報を集めてまとめてあるので、量はあります。歴史に関心を抱くとこの手の話がいろいろあるのに気付くので、世界史のこぼれ話をまとめて読むという用途にはいいと思います。

ただ、説明が少しごちゃごちゃし過ぎな気はします。元々知っている人物の話はいいのですが、この本で初めて知る女性のエピソードはわかりにくく感じます。また、そもそも残酷な話が嫌いな人は読まないほうがいいでしょう。ずっと読み続けていると、ちょっと心がすさんできます（苦笑）。それから、一応世界史の本なので、人物名の英語表記と出生没年は記載すべきだと思います。