実在とは何か? (別冊日経サイエンス 186) の感想

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参照データ

タイトル実在とは何か? (別冊日経サイエンス 186)
発売日2012-08-22
販売元日経サイエンス
JANコード9784532511869
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 物理学 » 理論物理学

購入者の感想

「マルチバースの概念が奇妙すぎるという不満は、科学というよりは美意識の問題だろうし、そもそもアリストテレス的世界観に立った場合だけに問題となるものだ。奇妙だからといって、では何だというのだ?実在の本質に迫る深遠な問いに対する答えが、奇妙なものではないとでもいうのだろうか」(M.テグマーク)。

ある意味、頭の痛くなる本といえるかもしれません。日経サイエンスの過去の記事から、統一理論や多次元宇宙論といった現代物理の主役となっているテーマに関連するものを集めています。

レベル1からレベル4のマルチバースは、まだ序の口。Y.アハラノフ氏の「弱い測定」と井本&横田氏の「存在確率マイナス1」。さらに、宇宙が2次元だとした場合に重力がどう働くかを説明した「2次元量子重力理論」。空間は1立方プラン長の小さな塊、時間は1プランク時間でできているとして、相対論と量子論の統合を目指す「ループ量子重力理論」。3次元空間はライトシートと呼ばれる2次元面に印刷された情報から現れるとする「ホログラフィック理論」。相対論の破れを発見しようとする試み(未だに成功していない)。

強い力と弱い力と電磁気力に重力も加えて単一の幾何学構造の中に含めようとする「E8理論」はスケールが大きいです。「幾何学で迫る究極理論」では、「ファイバー」及びそれを時空と結びつけた「ファイバー束」という概念が登場し、電磁場は円形のファイバーで描くことができ、素粒子ごとに対応するファイバーのまきつき方を「ウエイト」と呼んで重力もスピンを基準に描けるという解説があります。さらに、「八元数と超ひも理論」では、超ひも理論の登場で注目を浴びているという8次元を扱える数体系の話もあります。

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