ドイツ同族大企業 の感想

第一部がドイツ同族大企業の制度・思想・歴史編、第二部が事例編となっている。
第二部では９社が紹介されており、BMW、ポルシェ、VWが含まれている。
VWには約３０ページがあてられている。

各国の同族企業のガバナンスの違いが経済活動に少なからぬ影響をもたらしてい
るらしいことが本書の記述から推察できる。
本書の著者は同族企業に対して好意的な立場のようだが、日本の同族企業は日本
経済の低迷にかなり関与しているのではないかとの問題意識を持った。このことが、
本書を読んだことによる最大の収穫である。