続 基礎情報学―「生命的組織」のために の感想
参照データ
タイトル | 続 基礎情報学―「生命的組織」のために |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 西垣 通 |
販売元 | エヌティティ出版 |
JANコード | 9784757102484 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » IT » 情報社会 |
購入者の感想
個人的には素直に素晴らしい本だった。過去20年来、断片的には理解していた諸々の事項が統合的に理解できるフレームワークを与えていただいた気がする。
IT礼賛論でも、その反対のIT批判論でもなく、心理学、哲学、情報工学の諸分野を横断して、個人を内包する社会組織にもオートポイエーシス的性質を与えたHACS(Hierachical Autonomous Communication System:階層的自律コミュニケーション・システム)という独自のモデルを提唱し、一人称/三人称、個人/組織、心身問題や、ゲーデル問題などの伝統的な二元論を乗り越える。
コンピュータの類型を、3区分して、まだ実現されてはいない第三類型の方向性を萌芽的に示している。
対数軸で時間と出現メディアの関係、影響を与えうる人間集団の規模など、随所に刺激的な内容に満ちた本だった。
20世紀末から続く方向感の無さで混乱の続く世界の中で、はっきりと道筋をつけてくれる好著といえるだろう。
Web社会に絡んで巷に溢れている凡百の類書を読むなら、この一冊を薦めたいが、ある程度の予備知識は必須で、読者を選ぶかもしれない。
IT礼賛論でも、その反対のIT批判論でもなく、心理学、哲学、情報工学の諸分野を横断して、個人を内包する社会組織にもオートポイエーシス的性質を与えたHACS(Hierachical Autonomous Communication System:階層的自律コミュニケーション・システム)という独自のモデルを提唱し、一人称/三人称、個人/組織、心身問題や、ゲーデル問題などの伝統的な二元論を乗り越える。
コンピュータの類型を、3区分して、まだ実現されてはいない第三類型の方向性を萌芽的に示している。
対数軸で時間と出現メディアの関係、影響を与えうる人間集団の規模など、随所に刺激的な内容に満ちた本だった。
20世紀末から続く方向感の無さで混乱の続く世界の中で、はっきりと道筋をつけてくれる好著といえるだろう。
Web社会に絡んで巷に溢れている凡百の類書を読むなら、この一冊を薦めたいが、ある程度の予備知識は必須で、読者を選ぶかもしれない。