アイドル最前線2015 (洋泉社MOOK) の感想

アイドル最前線シリーズの最新刊はもうすぐ活動停止となるBerryz工房の大特集がメイン。11年間の活動に一区切りをつけるベリメン7人がそれぞれ
の思いのたけをたっぷりと語っていて読みであり。ベリの13年間（キッズ時代含む）を詳細に網羅した年表も付いていて資料的価値もある。また、ベリ
を見続け、応援してきた人々の「贈る言葉」も載っている。コレオグラファーとしてベリを育ててきた夏まゆみ先生のキャプテン（清水佐紀）への賛辞はグッ
とくる。現役ハロメンでは岡井千聖、福田花音、譜久村聖、高木紗友希が登場、同期としての岡井ちゃんの思い、後輩というよりはベリヲタ丸出しのかにょん、
フクちゃん、さゆべぇの熱過ぎる主張が面白い。各界有名人へのベリへのメッセージも心があり、改めてBerryz工房は多くの人に愛されたグループだったん
だなぁと実感した。

ベリ以外の記事では最前線シリーズ3回目の登場の浜ちゃん大佐こと浜浦彩乃のインタビューに注目。新ユニットの一員に選ばれた浜ちゃんだが、やはり
その思いは複雑で、素直に喜んでいるというわけではないようだ。彼女が今まで置かれていた立場を考えれば当然であろう。「選ばれなかった子は泣いて
いる子が多くて・・・やっぱり声かけたほうがいいのかなとも思ったが、上から目線みたいな感じになるし・・・」と難しいこころ内を吐露している。それでも、先に
デビューした研修生時代の仲間たちからお祝いメールを貰ったとか、ももち（嗣永桃子）やえりぽん（生田衣梨奈）が祝福してくれた、といったエピソードを
読むと、ベリと同じく浜ちゃんも多くの人から愛されている子なんだなぁ、と感じられた。なぜか秩父いちごの魅力を熱く語るなっきぃ（中島早貴）、みーこ
（仙石みなみ）への愛を激白するきっか（吉川友）、アンジュルム3期メンバーの主張など、他にも見逃せないインタビュー記事が目白押し。