完訳 からくり図彙(ずい) の感想
参照データ
タイトル | 完訳 からくり図彙(ずい) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 村上 和夫 |
販売元 | 並木書房 |
JANコード | 9784890633210 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
『からくり図彙』の本文の前に、村上氏の「江戸時代のからくり文化と日本的ロボット」という文章があり「からくり」の発祥から、外国と日本のからくりの歴史を概説した「からくり」入門で、我々をまず「からくり」の世界に誘ってくれる。白黒とカラーの図版が楽しい。
『からくり図彙』は「時計」の部と「からくり人形」の部の2部構成で、からくりの図と解説からなる。本文を開くと、見開きの右半分がからくりの図、左半分が訳文になっている。図は詳細で例えば「ぜんまい」とか「中柱」とか、すべてのパーツの名称と「からくり」の解説がくずし字で書かれている。それを村上氏は、パーツの名称は一点一点赤のアルファベットで指し示し、それを左頁で翻刻し、図の解説は原文の翻刻とその訳文をこれも左の頁に掲載している。なんとも念のいった仕事である。また分かりにくいパーツ名や仕組みには丁寧な注記もあり、本を読み理解する上で大変便利で親切である。
巻末には現代にからくり人形を蘇らせるからくり復元師峰崎十五氏からの聞き取り「座敷からくりを作る」をがある。「茶運び人形」「段返り人形」「品玉人形」がカラー写真と共に復元の解説があり、これも面白い。この本はからくり文化のやさしい教養書にもなっている。
『からくり図彙』は「時計」の部と「からくり人形」の部の2部構成で、からくりの図と解説からなる。本文を開くと、見開きの右半分がからくりの図、左半分が訳文になっている。図は詳細で例えば「ぜんまい」とか「中柱」とか、すべてのパーツの名称と「からくり」の解説がくずし字で書かれている。それを村上氏は、パーツの名称は一点一点赤のアルファベットで指し示し、それを左頁で翻刻し、図の解説は原文の翻刻とその訳文をこれも左の頁に掲載している。なんとも念のいった仕事である。また分かりにくいパーツ名や仕組みには丁寧な注記もあり、本を読み理解する上で大変便利で親切である。
巻末には現代にからくり人形を蘇らせるからくり復元師峰崎十五氏からの聞き取り「座敷からくりを作る」をがある。「茶運び人形」「段返り人形」「品玉人形」がカラー写真と共に復元の解説があり、これも面白い。この本はからくり文化のやさしい教養書にもなっている。