頭が真っ白になりそうな時、さらりと切り返す話し方 の感想

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参照データ

タイトル頭が真っ白になりそうな時、さらりと切り返す話し方
発売日販売日未定
製作者赤羽 雄二
販売元ベストセラーズ
JANコード9784584136485
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » ビジネス交渉・心理学

購入者の感想

書名の通り、「話し方」に関する本である。

【要旨】
本書の提示する「話し方」は、
(1)発言「内容」をメモ書きで整理する(ベースは『0秒思考』)
(2)発言「方法」を工夫する(ベースは赤羽さんの経験)
である。

(1)については、主に会議の場を想定した「発言予定メモ」というメモ書きの応用版を解説する。
(2)については、個人的に参考になった部分を断片的に挙げると
・「思った通りに」話す
・理由は3つ述べる。で、2つ思いついたら話し始める
・「論理的」かどうかは気にしない
・質問には「即答」する
・相手の話をしっかり聞くために、相手がどう思っているのか、3層に分けて分析する
など、参考になる内容がいろいろある。
・相手が怒っていたら、まずは全部聞く
・間を空けてゆっくり話す
といったオーソドックスに見える点も、その理由の説明が勉強になる。

特に目から鱗だったのは、「論理的」という言葉を使うべきではない、という主張だ。「論理的に話す」という表現が、いかに中身がなく、避けるべきものであるか、本書を読めば身にしみてわかるだろう。

【読むべき人】
サラリーマンには特におすすめである。企業の中にいる「こうなってはいけない人」(揚げ足取り屋、威圧的な言葉の使い手、いきなり怒る人、権力を濫用する社長など)が色々言語化されており、自省の機会にもなるだろう。

『0秒思考』を読んだ人にとっては、本書の読後感はそれほどスッキリするものではないだろう。なぜかというと、そのような人にとっては、(2)には新しい学びがあるが、(1)はあまり新しくないからである。そして(2)は頭の中の整理法ではなく、あくまで表現方法なので、脳内が激変するような感動をもたらすものではない。なので、「スッキリ」はしない。しかし、(2)を実践すれば、0秒思考で鍛えられた思考力をよりスムーズに実践し、結果として「スッキリ」仕事を進める快感をのちのち味わえることになるだろう(と期待している)。

【余談】

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