「いき」の構造 の感想

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タイトル「いき」の構造
発売日2012-09-27
製作者九鬼 周造
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 認識論

購入者の感想

1930年(昭和5年)に発表された本作品は、哲学的見地から、日本独特の概念である「いき」を分析し、考察を行った論文です。

「いき」とは、畢竟わが民族に独自な「生き」かたの一つではあるまいか。
──そんな表現が「序」に記されていますが、その「いき」の構造を、「内包的構造」「外延的構造」「自然的表現」「芸術的表現」の4つの観点から、考察しています。

率直な感想としては、「哲学書」という感じはあまり受けず、どちらかというと「江戸風俗」の解説に感じてしまったのは、私の読解力の不足によるものでしょう。

ただ、この「いき」というものが、本作品が書かれて80年以上経過した、21世紀の現在、日本民族の中にどれほど生き残っているのかは、少々疑問に感じたのも事実です。

でも、民族の独自性を「哲学」するという、恐らく、世界で唯一の「哲学書」、それほどのボリュームがあるわけではなく、しかも無料なのですから、是非、皆さんのライブラリに追加してみてはいかがでしょうか。
日本民族として、忘れてはならないことが、本作品には満載です。
一読の価値は必ずあります。

なお、他のレビュワーさんも書かれていましたが、この「いきの構造」を立方体に図面化したページがあるのですが、本書では図面が省略されており、ちょっと残念。
幸いにも、ネットでその立方体を公開しているページがあり、そちらを参考させていただきましたが、作品の肝とも呼べるべき部分なので、掲載してほしかったと思います。(この点で、★ひとつ減らして評価しました)0

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