想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫) の感想
参照データ
タイトル | 想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 高田 郁 |
販売元 | 角川春樹事務所 |
JANコード | 9784758434645 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説 |
購入者の感想
個人的な趣味の問題かもしれませんが、第一作に惚れ込み過ぎていたせいか、第二作は余りに安直(に感じられた)展開に正直ちょっと物足りなさを感じていました。今回はその後の第三作という事で多少心配しながら読み始めたのが逆に幸いしたのか、本当に良かったです。安心しました^^
少しずつ解きほぐされていく第一作からの謎(行方不明となっている天満一兆庵の若旦那・佐兵衛の身にふりかかった不幸な出来事、謎のお武家様小松原様の正体)、天賦の才に加え料理人としての覚悟を一層強く思い定めていくことで深まっていく澪の料理の腕。 また、第三作には映画にでもしたいような良い場面、良いセリフがあちこちに散りばめられています。 吉原の苦界にいる懐かしの幼馴染、野江との束の間の再会。恋しい小松原様から贈られたさり気なく優しい言葉。 そして、今作からの新キャラクター坂村堂が澪の丹精を込めた「う」尽くし料理を誉める絶妙な言葉、「目に美し、口にして旨し、心に嬉し」。 今作は、まさに目に美し、心に嬉し、の作品でした。 今から第四作が楽しみです。
本作は中編集の体裁をとっているので、第一作「八朔の雪」第二作「花散らしの雨」を読んでいない方が本作からお読みになられても、それなりの面白さはあると思いますが、シリーズとして若き天才料理人・澪の波乱万丈成長譚なので、もしまだ第三作の頁を開いていらっしゃらないのであれば、ぜひ本作はひとまず本棚に戻して頂き、第一作・第二作を買いに本屋さんに走って下さい。面白さ、保証つきです。
少しずつ解きほぐされていく第一作からの謎(行方不明となっている天満一兆庵の若旦那・佐兵衛の身にふりかかった不幸な出来事、謎のお武家様小松原様の正体)、天賦の才に加え料理人としての覚悟を一層強く思い定めていくことで深まっていく澪の料理の腕。 また、第三作には映画にでもしたいような良い場面、良いセリフがあちこちに散りばめられています。 吉原の苦界にいる懐かしの幼馴染、野江との束の間の再会。恋しい小松原様から贈られたさり気なく優しい言葉。 そして、今作からの新キャラクター坂村堂が澪の丹精を込めた「う」尽くし料理を誉める絶妙な言葉、「目に美し、口にして旨し、心に嬉し」。 今作は、まさに目に美し、心に嬉し、の作品でした。 今から第四作が楽しみです。
本作は中編集の体裁をとっているので、第一作「八朔の雪」第二作「花散らしの雨」を読んでいない方が本作からお読みになられても、それなりの面白さはあると思いますが、シリーズとして若き天才料理人・澪の波乱万丈成長譚なので、もしまだ第三作の頁を開いていらっしゃらないのであれば、ぜひ本作はひとまず本棚に戻して頂き、第一作・第二作を買いに本屋さんに走って下さい。面白さ、保証つきです。