はじめの一歩(110) (講談社コミックス) の感想

宮田の海外武者修行。
ヴォルグの故郷を離れての日本挑戦。
木村の引退をかけた間柴戦。
そして一歩のひたむきな練習からの丁寧な試合描写。
どれも一試合一試合に切ないくらいのドラマがありました。
涙が流れたのも一度や二度ではありません。
この作品の大ファンでした。

一つ問いたいです。
・・・同じ方が書いてらっしゃるんでしょうか？
実は原案を考えてらっしゃった別の方がおられたのではないですか？
そのくらい、不思議なのです。

110巻は真柴と千堂の試合に使われています。見開きのページは飛ばして読んでも問題無いです。
千堂と真柴は控え室で試合直前に殴り合います。千堂はパイプ椅子を真柴に振り下ろします。真柴は千堂の足が試合で使い物にならない程殴ります。これから世界ランカーとの試合を行うプロのボクサー二人がです。絶望的な気持ちに襲われますが、これが現実なのだと受け止めて鷹村さんの世界戦が終わるまでは読もうと思います。あの頃の輝かしい煌めきを取り戻す事を切に願いながら。