文藝春秋 2015年 09 月号 [雑誌] の感想

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参照データ

タイトル文藝春秋 2015年 09 月号 [雑誌]
発売日2015-08-07
販売元文藝春秋
JANコード4910077010955
カテゴリジャンル別 » 雑誌 » 文芸・総合 » 総合

購入者の感想

今回芥川賞受賞作2編が全文記載されたのは有難かった。以前は確か全文という訳ではなくて一部分のみの記載だったように思う。読み応えのあったのは中曽根氏の論文、内容に賛成するか否かは別としてジックリと読み、読み返したくなる一編であった。97歳にしてこの気迫、戦中派がほぼ鬼籍に入ってしまった現在、その意味合いからも貴重なものである。

(私は今回Kindle版を購入、電子書籍というものは雑誌には向かないのかな?という印象。小説のように頭から最後まで一連の流れで読む文章とは違い、パラパラとページを繰って気になったところから読むという読書スタイルにはちょっと使いにくいなという意味です)。

まずとてもお値打ち・お買い得に感じ、ました。第153回芥川賞受賞作、「火花」「スクラップ・アンド・ビルド」
が、撰評とインタビュー付きで読める。その点だけでも、個別の単行本よりずっと安価です。

その上、不意打ちとも言える、「大勲位の遺言」(中曽根康弘氏)、御巣鷹のJAL123便の30周年記念特集
(「ジェットの恐怖」で有名な柳田邦夫氏、川上千春さん(生存者・川上恵子さんの姉)の祥作)。
戦後70周年に向けた「昭和九十周年」シリーズでは、奇しくも、お父様(阿川弘之氏)を亡くされたばかりの
阿川佐和子さんの平山弓枝さんとの対談。立花隆氏の久しぶりの回想録、更には、今いくよさんを偲ぶ、
くるよさんのエッセイ。これほどタイミングの揃った、密度と熱気、郷愁を詰め込んだものは、文春ならではの
チカラワザと言っていいでしょう。

ピースの又吉氏の「花火」と絡めて、雑誌でミリオンか、と言われる一冊ですが、納得です。絶対買い。歴史的
な価値さえ感じる一冊です。月刊の文芸春秋は年に一冊程度、保存版的なものが出るのですが、今回のもの
は、個人的に10年に一度の保存版。もう2冊ほど買いたい。1冊はとにかく読む。もう1冊は完全保管。そして
もう1冊は、バラして和綴じ風にしている私製本の材料に(水木しげる氏の青年出征前記なども入れています)。

もう一回。これは「買い」です!!

尚、又吉直樹氏の原点としては、下記が絶対のお勧め。書評のようで実は完結した自伝、という不思議さ。
第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)

【追記】
8月8日現在でも、都心部の大型書店や、コンビニ店頭では新品で入手可能でした。
新品の定価+送料、というショップより、まず、そちらで入手をが良いかと思います。

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