落語百選―夏 (ちくま文庫) の感想
参照データ
タイトル | 落語百選―夏 (ちくま文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480034526 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
落語はそもそも「話芸」であり、語り手の口調や間が良し悪しを決する重要な点である。ただ話の筋道を追うだけでは味わいがない。ところが本書ではまるで高座に聞きに行っているかのような錯覚に陥るほどの臨場感がある。文章によって江戸町人の語り口を再現し、会話の間を表現している。本書はただ古典落語の紹介にとどまらず、「読む落語」という新しい楽しみを与えてくれている。
春夏秋冬季節ごとに編纂された本シリーズの夏にあたる本書には日本の夏を描写する咄が多く収載されている。川遊びや茄子など、現代人では夏のものかどうかピンと来ない悲しさがある。
春夏秋冬季節ごとに編纂された本シリーズの夏にあたる本書には日本の夏を描写する咄が多く収載されている。川遊びや茄子など、現代人では夏のものかどうかピンと来ない悲しさがある。