セックス放浪記 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | セックス放浪記 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中村 うさぎ |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101341736 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » な行の著者 |
購入者の感想
3年くらい中村うさぎを読んでませんでしたが、
えらいことに・・・なってますね・・・なってたんですね。
私は著者とほぼ同年齢の男で異性愛者ですが、
これくらい人間が生身の言葉で自意識と立ち向かった重い本は、
他に知りません。私が知らないだけなんでしょうが。
「私の人生は、失敗だ。私は、ついに自分を愛せなかった。
愛せるほどの自分になれなかった」というところで
不覚にもぼろぼろ泣いてしまいました。
これくらい作者の死臭がする本はないのでは。
もう、死ぬしかないじゃないですか、
「人生は地獄か砂漠か」って認識したら。
しかし、文庫あとがきで、
「やりたい事はほとんどやったし、もう気がすんだ。
あとは、安らかに死ねる事を祈りつつ、その日を待つだけ。
べつに悲観とか厭世とかじゃない。今の私にとって、
「死」は救済なのだ。もういいでしょ、神様」
といいつつ、そんな楽な死は与えられない、自分の人生は
罰ゲームみたいなもんだから・・・と「生きる」中村うさぎの
覚悟の深さに頭が下がります。死に損ない2度の自分としては。
思えばノリノリの「ショッピングの女王」から幾星霜。
ずいぶん果ての果てまで来てしまいましたね。
さらに果てがあるんでしょうね。
どんどん娯楽を求める読者は離れていくでしょう。
私はつらいですが、どこまでもついていきます。
買いますよ。
えらいことに・・・なってますね・・・なってたんですね。
私は著者とほぼ同年齢の男で異性愛者ですが、
これくらい人間が生身の言葉で自意識と立ち向かった重い本は、
他に知りません。私が知らないだけなんでしょうが。
「私の人生は、失敗だ。私は、ついに自分を愛せなかった。
愛せるほどの自分になれなかった」というところで
不覚にもぼろぼろ泣いてしまいました。
これくらい作者の死臭がする本はないのでは。
もう、死ぬしかないじゃないですか、
「人生は地獄か砂漠か」って認識したら。
しかし、文庫あとがきで、
「やりたい事はほとんどやったし、もう気がすんだ。
あとは、安らかに死ねる事を祈りつつ、その日を待つだけ。
べつに悲観とか厭世とかじゃない。今の私にとって、
「死」は救済なのだ。もういいでしょ、神様」
といいつつ、そんな楽な死は与えられない、自分の人生は
罰ゲームみたいなもんだから・・・と「生きる」中村うさぎの
覚悟の深さに頭が下がります。死に損ない2度の自分としては。
思えばノリノリの「ショッピングの女王」から幾星霜。
ずいぶん果ての果てまで来てしまいましたね。
さらに果てがあるんでしょうね。
どんどん娯楽を求める読者は離れていくでしょう。
私はつらいですが、どこまでもついていきます。
買いますよ。