人間の経済 (新潮新書) の感想

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タイトル人間の経済 (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者宇沢 弘文
販売元新潮社
JANコード9784106107139
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学

購入者の感想

「世のため人のために」、という言葉があるが、宇沢氏ほど、
これを実践した方は、稀だろうと思います。
世界的な経済学者でありながら、どこまでも、社会的弱者のために行動され、
社会的矛盾と闘い、そして、悩み苦しみぬいた生き方は、
後世を生きる私たちにとっては、かけがえないメッセージとなっています。

どうやったって、社会は良い方向に変わらないし、やはり、お金が幸福になる上で、
もっとも、確実な手段だと、小学生でも思うようになりました。
まさに、消費者です。
ソニー生命が2017年3月21日~3月27日の7日間全国の1000名の中高生に対し、「
中高生が思い描く将来についての意識調査」をインターネットリサーチで実施した結果、
「日本の10年後の将来のイメージ」の調査で、
「明るい」と答えた中学生は39%、高校生は、わずか31%です。
かなり衝撃的な結果ではないでしょうか。
過半数以上が、日本の将来に対して、悲観的な予測をしている。
そして、「将来の夢」に対しての回答は、
中高生の第一位が、「安定した毎日」です。
平和な世界を実現するなら、おお!なりますが、
将来の夢が、安定って、、、今の日本社会は、病的だということでしょうか?

宇沢氏が、この結果を見たら、どう思うのでしょうか?そしてどう行動するのでしょうか?
日本は戦後、奇跡的な経済成長で確かに豊かになりました。その恩恵を少なくない人が受けました。
しかし、それと引き換えに宇沢氏が提言した社会的共通資本(森林・大気・水道・教育・報道・公園・病院など
産業や生活にとって 必要不可欠な社会的資本)を崩壊させていった過程でもあります。
儲けの論理で、これらを考えると、確かに社会が歪むだろうということは、誰だって理解できます。

この著作を読むと、氏がいかに日本を愛していたかよくわかります。
自分の才能を自分のためだけに使うのではなく、社会の健全な発展と弱者救済のために使う。

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