ザ・ハウス・オブ・ノムラ (新潮文庫) の感想

江戸末期からバブル期までの野村證券の軌跡を描く。
発刊当初は反発があったようだが、それほど悪く書かれては
いないと思う。むしろ著者の、（絶頂だった）日本経済に
対する尊敬の念すら感じる。証券業は地位が極めて低かった
事、投信はサブプライムに似ていた事など、忘れかけていた
事実が蘇る。前半は間違いなくおもしろい冒険物語だ。