ソネット集 (岩波文庫 赤 205-5) の感想
参照データ
タイトル | ソネット集 (岩波文庫 赤 205-5) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | シェイクスピア |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003220559 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 外国詩 |
購入者の感想
シェイクスピアのソネットは、大学の授業で少しばかり原典で読んだが、そも
そも詩は韻をふむために語順はごちゃごちゃに変えるし、なかなか難しいもの
である。
本書はそれをわかりやすく訳した読みやすい本である。原典の校訂版や研究書
などもよく調べてあるようで、解釈について意見のわかれるところはちゃんと
注記してある。そのほか、中世~ルネサンス期の文化的背景や、語・表現の裏
の意味まで、注もくわしく、予備知識がなくともシェイクスピアのソネットを
楽しむことが可能。大部分は、美青年に対する愛の気持ち(これが、ゲイなの
か、強い友愛なのかも、諸説ある)をうたったもので、女性への歌が多いソネ
ットとしては珍しいものである。随所に見られる美の描写と、そのはかなさ、
無常観にも注目。最後の方は謎の「黒い女」が登場する。原典と並べて鑑賞す
ると尚良いのではないか。
そも詩は韻をふむために語順はごちゃごちゃに変えるし、なかなか難しいもの
である。
本書はそれをわかりやすく訳した読みやすい本である。原典の校訂版や研究書
などもよく調べてあるようで、解釈について意見のわかれるところはちゃんと
注記してある。そのほか、中世~ルネサンス期の文化的背景や、語・表現の裏
の意味まで、注もくわしく、予備知識がなくともシェイクスピアのソネットを
楽しむことが可能。大部分は、美青年に対する愛の気持ち(これが、ゲイなの
か、強い友愛なのかも、諸説ある)をうたったもので、女性への歌が多いソネ
ットとしては珍しいものである。随所に見られる美の描写と、そのはかなさ、
無常観にも注目。最後の方は謎の「黒い女」が登場する。原典と並べて鑑賞す
ると尚良いのではないか。