エンジョイ!ピアノデュオ の感想

仲道デュオ（仲道郁代さん・祐子さん姉妹）のCDアルバム「愛の挨拶」から、ドビュッシー「小組曲」を除く全曲が入っています。おふたりが監修しています。

「木星」はホルスト自作自編の二台ピアノ版で、オーケストラ版の前に完成されたものですが、ピアノ曲として完成度が高いものです。（「木星」と聞いてJ-POPのJupiterを連想する人はこれが同じ曲かとびっくりするかも？）

福田直樹氏編の「月の光」「愛の挨拶」「ルーマニア民族舞曲」。「月の光」「愛の挨拶」は、原曲の甘く美しい旋律が、キラキラした装飾音で彩られた華やかなアレンジ。それに比べて「ルーマニア民族舞曲」は一見地味ですが、実はこの中で一番味わい深くて面白いのではないかと思います。

中原達彦氏編「ダッタン人の踊り」「カルメン・ファンタジー」「ロンドンデリーの歌」。オーケストラの響きを再現した「ダッタン人の踊り」は、２台ピアノならではの名編曲です！　「カルメン」は、よく聴かれる「組曲」からのみならず、オペラの中のいろいろなメロディが入っていてなかなかの大曲。

やや上級者向き。コンサート、パーティなどで弾いたら映えるでしょうね。