仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル コレクターズパック [Blu-ray] の感想

ディケイドとWの共演から始まったこの冬のMOVIEシリーズの中でMEGAMAX以来のヒットとして、私の中では屈指の出来だと感じているドライブ＆鎧武フルスロットルですが、その理由は鎧武とドライブどちらも成立した世界観と物語の構築をしっかりしているところだと思います。

鎧武の後日談を描き、光実と貴虎を軸に据えて物語が進む展開こんな鎧武を見たかった。ファンとして納得のいく出来だと勝手に思うし最後のフルスロットルのパート部分でのあの彼の復活シーンは泣けたというか必見の価値はあるかと？その後のシーンもさらにといった感じでファンサービスがあふれんばかりの出来でした。

そしてドライブパートもベルトさんが開発したかつての負の遺産を怪盗ルパンに利用されるも泊進之介とベルトさんの友情によって勝利するという鉄板ネタなのですが、見るものを夢中にさせてくれる展開で両ライダー陣ともに捨てる要素の少ない密度の濃い作品になっていると思います。

2016年の平成ジェネレーションズもこれが無かったら実現し得なかったと思わせる芸の細かさ。ムラの多い冬の映画の中にあってひと際いい作品だったと思います。

最近守りに入っていた平成ライダーですが、鎧武という起爆剤的な刺激性の強い作風を今後も期待しています。現行のエグゼイドもこの系譜を継いでくれること願って。

ただのお祭り騒ぎ状態の春の劇場版や、作品によって出来不出来が激しい夏の劇場版に比べれば、大きなハズレは無い冬の劇場版。

今作も、とても満足のいく良い作品でした。

テレビ版が、かなり重い終わり方をしたガイムをどう扱うかが唯一の気がかりでしたが、テレビ版を無駄にすることなく、今作は今作でうまく登場させ、又終わらせたと思います。

個人的に、ゲネシスドライバー斬月・真より、戦極ドライバー斬月の方がはるかに好きな自分としては、戦極ドライバー斬月がけっこう活躍したのが嬉しかったです。

ドライブ編も、ピース綾部さん演じる仮面ライダールパンや、映画ならではのカーアクションなど、見所満載です。

特典ディスクは、メイキングや舞台挨拶などいつも通りの内容ですが、作品制作の裏側や、キャストの素を見られる数少ない映像だと思いますので、ファンであれば必携の品だと思います。