宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION [DVD] の感想

BDのレビューも含め、多くの方が書いていらっしゃいますが、旧作のテレビシリーズとは異なり、かなりスプラッター色や、刑事ドラマの要素が強く、違和感を覚える部分が多いのも事実です。
しかし、「Vシネマのカテゴリーで、『宇宙刑事』をやれるところまでやってやろう！」というスタッフの意気込みが、画面から伝わってきます。
そして何より、「宇宙刑事ギャバン The Movie 」では、宇宙刑事が「自分の愛する女性を守る」という、ひどく個人的な行動原則に基づいて行動していたように思えたのに対し、本作では、TVシリーズで確立された宇宙刑事の定義を再確認しているところがすばらしいと思います！！
1985年の「三人の宇宙刑事スペシャル」以来、約30年振りとなる、伊賀電の赤射にも大感動です！！渡洋史さんも30年前と変わらぬキレのいいアクションを見せてくれます。もっと渡さんのアクションが見たかった・・・
ファンなら、ラストに感涙、エンディングにシャリバンが夕陽をバックに歩くシーンがずっと続いてくれればいいのに、と思うはずです。
劇中曲が新録されていたのにも驚きました。自分は、DVD 派ですが、このCD はBD 版にしか封入されていないので、BD も注文してしまいました。
ソーラーメタルの熱きコンバットスーツのシャリバンの帰還です。
快、シシィ、そして電に再び会えることを祈っています。

『ゴーカイジャーVSギャバン』はともかく、
『ギャバンTHE MOVIE』『スーパーヒーロー大戦Z』に失望した宇宙刑事ファンも多かったようです
（私は両作とも好きではありますが）。
本作は、TVシリーズの一編と云った感じのエピソードではありますが、
それがかえって無駄な説明もなく、濃密なドラマを展開させています。
シリアスでハード、ついでにスプラッタ描写もふんだんにある作品ですので、
これらの要素が苦手な方には辛いかも知れませんが、
約1時間の本編があっと云う間でした。
素直に、面白かったです！

公式HPでの商品仕様に告知はありませんでしたが、
本編音声には5.1chも用意されています。
ただ、サラウンド効果はそんなに強くありませんでした。
センターとフロントLRが中心です。その辺り、少し残念でした。

オーディオコメンタリーは、にぎやかです。
三浦力さん、石垣佑磨さん、岩永洋昭さん、そして坂本浩一監督の出演です。
全編しゃべりっぱなし、様々なネタバラシがあって楽しいです。
キーワードは、“赤”と“脚”!?
そして、宇宙刑事エステバンのコンバットスーツに隠された秘密とは!?
（すでに気付いている方も多いでしょうが）

特典ディスクは、メイキングが1時間弱と、舞台挨拶が約13分。
メイキングが、撮影風景よりも撮影の合間の様子が多くて、少し物足りないです。
が、その分、様々なお話を聞く事ができます。
みなさん楽しそうで、観ている方も楽しくなってきます。

そして豪華特典、赤射CD!!
全46曲、約71分の本作サントラCDは、
オリジナルシャリバンからのリミックス曲と、『ギャバンTHE MOVIE』からの流用曲、
そして我らが渡辺宙明先生の新曲と主題歌で構成されています。
劇中歌が収録されていないのが残念なところですが（レコーディングされていない？）、
それでも予想以上のボリュームです。

先ずは期待してます。小学生の頃にハマった「宇宙刑事シリーズ」、どちらかと言えば戦隊より好きでした。さて平成版シャリバンはどんな仕上がりになるのか楽しみです。ただ、前回「ギャバン」の映画が不評で不安もありますが、脚本だけは是非とも「上原正三」先生に書いて欲しかったと思います。今回のシャリバンも同じです。宇宙刑事のあの独特の世界を作れるのは上原氏の功績が大なのです。11月のシャイダーには小次郎さんも登場するみたいで。シャリバンには小次郎さんは出ないのかな。何はともあれ10月の発売日が待ち遠しいです。期待を裏切らないシャリバンであってほしいですね。赤射!!!