日本書紀〈2〉 (岩波文庫) の感想

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参照データ

タイトル日本書紀〈2〉 (岩波文庫)
発売日販売日未定
製作者坂本 太郎
販売元岩波書店
JANコード9784003000427
カテゴリ古典 » 日本の古典 » 古代・中世文学 » 古典文学研究

購入者の感想

1巻と同じく、内容・付録ともにボリュームたっぷりの岩波版日本書紀第2巻です。
訳文なしですが、漢字はほぼ総ルビですし、岩波文庫としては活字も大きめで、それほど読みにくさはない…と思っています。
この巻は、ヤマトタケル、神功皇后、応神天皇、仁徳天皇など、わりとメジャーどころが多く出てきます。

ところで、古事記・日本書紀の内容には藤原氏政権の思惑がかなり反映されている、というのは、この本を読もうという方なら常識だと思いますが…。通読していて「実際の歴史はどうだったのかな?」と素人なりに考えをめぐらせてしまいます。
ヤマトタケルの出てくる景行天皇の巻第七、古事記なら下巻の冒頭にあたる仁徳天皇の巻第十一などはいろいろな要素がギュウギュウ詰め、という感じで読んでいて大変でしたが面白かったです。
自分でウケたのはちょっとマイナーですが允恭天皇(巻第十三)の冒頭。つなぎにムリがありすぎる…!どこか飛ばして読んじゃったのかと思いました。

編者たちが何を思い、何を目指して現在の日本書紀の形に歴史を造りあげたのか。
この形にされる前の本当の歴史はどんなだったのか。
答えはありません。でも自分なりの日本史を組み上げるために、この本はいろいろなものを提供してくれると思います。

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