小さな村のウルトラランナー の感想
参照データ
タイトル | 小さな村のウルトラランナー |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大川 卓弥 |
販売元 | NHK出版 |
JANコード | 9784140816684 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
物心両面で恵まれない家庭に育ったゆえに、小学校では「ボンビー」とあだ名されていじめられ、周囲に心を閉ざしてしまった少年が、中学入学時に生徒全員加入義務のある部活動で選んだのは靴さえあれば道具はいらない陸上競技部。
そこから始まる重見高好選手波瀾万丈の半生記。
独善的、暴力的な父親の支配に日々苦しめられながら育ち、唯一の心の拠り所だった母親は、多感な10代の時に精神を病んでしまい施設に入所してしまう悲しく辛い少年時代は伝説のウルトラランナー、スコット・ジュレクのそれと偶然にも重なる。
理解ある人々との偶然の出会い、そして己の努力と才覚で、恵まれない境遇から人生を切り開いて行き、降りかかる艱難辛苦を何ともせずに乗り越えて、体がボロボロになり悲鳴をあげていようとも、勝利そのものよりも、真っ白に燃え尽きることが目的かのごとく走り抜く姿はまさにジョーそのもの。(実際重見選手の部屋にはジョーの人形がある)
壮絶で触れたら切れてしまいそうな重見選手の闘いに胸熱くならずにはいられない。
重見選手を暖かく見守り手厚くサポートする売木村の心意気と奥様の慈しみに満ちた愛情にこれまた心打たれる。
読めば自然と涙溢れ出る素晴らしい本に出合いました。ぜひランナーか否かに関わらず多くの方に読んで欲しいです。
最後に誰もが知っている超一流のスーパースターではなく、こんなにも素晴らしい活躍をされている市井の人々を、取り上げ、世に紹介した著者の慧眼と力量に敬意を表するとともに感謝したいと思います。
そこから始まる重見高好選手波瀾万丈の半生記。
独善的、暴力的な父親の支配に日々苦しめられながら育ち、唯一の心の拠り所だった母親は、多感な10代の時に精神を病んでしまい施設に入所してしまう悲しく辛い少年時代は伝説のウルトラランナー、スコット・ジュレクのそれと偶然にも重なる。
理解ある人々との偶然の出会い、そして己の努力と才覚で、恵まれない境遇から人生を切り開いて行き、降りかかる艱難辛苦を何ともせずに乗り越えて、体がボロボロになり悲鳴をあげていようとも、勝利そのものよりも、真っ白に燃え尽きることが目的かのごとく走り抜く姿はまさにジョーそのもの。(実際重見選手の部屋にはジョーの人形がある)
壮絶で触れたら切れてしまいそうな重見選手の闘いに胸熱くならずにはいられない。
重見選手を暖かく見守り手厚くサポートする売木村の心意気と奥様の慈しみに満ちた愛情にこれまた心打たれる。
読めば自然と涙溢れ出る素晴らしい本に出合いました。ぜひランナーか否かに関わらず多くの方に読んで欲しいです。
最後に誰もが知っている超一流のスーパースターではなく、こんなにも素晴らしい活躍をされている市井の人々を、取り上げ、世に紹介した著者の慧眼と力量に敬意を表するとともに感謝したいと思います。