憲法の創造力 (NHK出版新書) の感想
参照データ
タイトル | 憲法の創造力 (NHK出版新書) |
発売日 | 2014-03-25 |
製作者 | 木村 草太 |
販売元 | NHK出版 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 憲法 |
購入者の感想
改憲論議が話題になるなか、出版業界が憲法についての本を出してくれるのはよいことである。
本書は30代半ばの若い憲法学者の書いたもので、憲法をいかに解釈するかの創造力(想像力)がタイトルの由来だ。
違憲か合憲かを問う最高裁の判例にも異を唱える気の強さは買える。
憲法の入門書と銘打たれているようだが、全体を網羅しているわけではなく、
個々の具体的な事例をとおして、憲法解釈の面白さを読者に喚起する本である。
序章の「憲法とは何か」の概論からはじまって、とりあげられているトピックは、
公立学校における君が代不起立、一票の格差、裁判員制度、政教分離(首相の靖国参拝)、生活保護、公務員の政治行為、9条と多岐にわたる。
裁判員制度の章で最高裁にくってかかる態度は勇ましいが、いまひとつ一般人の興味はひかないかもしれない。
だが、政教分離の章における日本的多神教の解釈や、生活保護の章で国家による保証を高らかにうたいあげる様は興味深い。
おそらく通説とはかなり違う意見も多いのだろうが、憲法をめぐる一つの側面として勉強になった。
本書は30代半ばの若い憲法学者の書いたもので、憲法をいかに解釈するかの創造力(想像力)がタイトルの由来だ。
違憲か合憲かを問う最高裁の判例にも異を唱える気の強さは買える。
憲法の入門書と銘打たれているようだが、全体を網羅しているわけではなく、
個々の具体的な事例をとおして、憲法解釈の面白さを読者に喚起する本である。
序章の「憲法とは何か」の概論からはじまって、とりあげられているトピックは、
公立学校における君が代不起立、一票の格差、裁判員制度、政教分離(首相の靖国参拝)、生活保護、公務員の政治行為、9条と多岐にわたる。
裁判員制度の章で最高裁にくってかかる態度は勇ましいが、いまひとつ一般人の興味はひかないかもしれない。
だが、政教分離の章における日本的多神教の解釈や、生活保護の章で国家による保証を高らかにうたいあげる様は興味深い。
おそらく通説とはかなり違う意見も多いのだろうが、憲法をめぐる一つの側面として勉強になった。