稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書 460) の感想

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参照データ

タイトル稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書 460)
発売日販売日未定
製作者木下 斉
販売元NHK出版
JANコード9784140884607
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

地域づくりやまちづくりに関わってきた人にとって痛快な一冊になるだろう。
(中身はまちづくりだが、ビジネス本としても最適)
なぜかこの業界はオブラートに包むことが多い。
2014年10月、安倍首相が石破地方創生相にこれまでの地域活性化関係の政策を検証するよう指示したそうだが、各省庁からは見事に失敗事例がひとつも上がってこなかった。このことからもわかるように、
誰もが言いにくかったことを言ってくれた!よく言ってくれました!!と木下氏に拍手を贈りたい。

『社会の常識はまちづくりの非常識』
この本に書いてあることはビジネスマンなら当たり前に感じるだろうが、
こと『まち』に落とし込むとなぜか狂ってしまうことを指摘している。

『民間には高い公共意識』『行政には高い経営意識』(192頁)
この2つの言葉が強く印象に残った。
まちづくりはボランテイィアや行政が慈善事業でやるものではない。
自分たちの住むまちを自ら潤す為に、今こそ『稼ぐ』ときがきたのだ。

この本を読む人が「まちづくりは行政がするもの」「まちづくりで稼いではいけない」という市民の意識変革に繋がれば嬉しい。 
行政が主導して成功したまちづくりなんて1つもない。
民間から立ち上がるから、何にも縛られない知恵を振り絞った事業を展開できるのだ。
墓標(氏がいうところの、国や地方自治体が建てたはいいが、金食い虫になってしまった施設)を
日本にこれ以上増やさない為にも、是非たくさんの方に一読して頂きたい。

本書では著者が実践で自ら仲間と共に取り組んでいる事業がいくつか紹介されている。
なかでも『紫波町オガールプロジェクト』の事例は目から鱗だった。(161頁の図が分かりやすい)
町から借りた土地でお金を稼ぎ、また町に払うという仕組み。ただの雪捨て場を稼ぐ施設に変貌したのは、
間違いなく民間の『知恵』であったことが読み進めるとわかる。
建築出身者としても164頁からの「民間開発で規模を適正化」は必読。

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