超訳 日本国憲法 (新潮新書) の感想
参照データ
タイトル | 超訳 日本国憲法 (新潮新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 池上 彰 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106106132 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 憲法 |
購入者の感想
ある流れで行政書士の資格の勉強をすることになり、大手通信教育にて勉強を開始したのですが、法律を学ぶにあたり憲法のそれぞれの条にどのような内容が記されているかを把握しておくのは前提の話になるため、憲法を読んでみましたが、頭に入りにくいため、わかりやすく超訳されているものを探していました。
最初は憲法条文に超訳がついているシンプルなものをイメージして、そういうものがいいと思っていたのですが、実際読むと、池上氏の見解や大日本帝国憲法との比較なども間間に入るなど、読みものとして、流れの中で全条文を読んでいくといった感じになります。
最初はただ条文の超訳がわかればいいと思ってはいましたが、流れの中でそれが意味することやその条文にある背景などが記されているので、関連づけれものがあるといった意味で条文の内容も頭に入りやすく、条文自体も把握しやすくなりました。
わかりにくいものというのは、流してしまうものですが、意味がわかってくると頭にも入りやすく、よりそれに興味をもてるものだと思います。移動の電車内でサクッと読める手軽さも良かったです。
最初は憲法条文に超訳がついているシンプルなものをイメージして、そういうものがいいと思っていたのですが、実際読むと、池上氏の見解や大日本帝国憲法との比較なども間間に入るなど、読みものとして、流れの中で全条文を読んでいくといった感じになります。
最初はただ条文の超訳がわかればいいと思ってはいましたが、流れの中でそれが意味することやその条文にある背景などが記されているので、関連づけれものがあるといった意味で条文の内容も頭に入りやすく、条文自体も把握しやすくなりました。
わかりにくいものというのは、流してしまうものですが、意味がわかってくると頭にも入りやすく、よりそれに興味をもてるものだと思います。移動の電車内でサクッと読める手軽さも良かったです。
【概要】
毎度分かりやすいでおなじみの池上氏です。本書は、ただ憲法を現代語訳するのではなく、現在の日本国憲法が出来た経緯について説明が加えられているため、戦後の日本が置かれた国際情勢まで知りながら読み進めることができます。
後半には、北朝鮮と中国、アメリカの憲法も概説されており、憲法が各国でどのように扱われているかまで知ることができます。
【内容】
憲法は補則を含めれば、全11章103条あります。現在の日本国憲法が出来るに当たっては、確かにGHQの命令によるところが多いのですが、当時、政府外の日本人が草案を幾つか作っていたのを参考にしていたのこともあり、言うほど滅茶滅茶な憲法では無いことが分かります。現在の評価で言えば、立憲君主制に基づき、「基本的人権」に大変注力を置いた先進的な憲法であるかもしれません。
昨今、常に話題に登る憲法9条は、当初のGHQ案に芦田均議員が「前項の目的を達するため」と加えることで、前項の「国際紛争を解決する手段」として戦力を保持しないのであって自衛のための戦力は保持しても良いと解釈できることになった経緯があり、当時の日本人が、占領軍に対し如何に粘ったかが、説明の一つ一つに滲み出ていました。
後半には、北朝鮮や中国、アメリカの憲法が概説されており、北朝鮮や中国の憲法にも一応「言論の自由」が保証されている条文があるのですが、そこの解説では日本国憲法にある「国民の不断の努力」で権利を守らないとこうなるということの戒めを感じることができました。一方、アメリカの憲法からは、アメリカの成り立ちや徹底した地方分権を知ることが出来るでしょう。
【感想】
明治憲法(大日本国憲法)が、欽定憲法という君主(天皇)が国民に与えた憲法であったのに対して、日本国憲法はジョン・ロックの社会契約論を思想に持ち、国民が権力者の権力乱用を防止するための民定憲法です。この思想に基づくならば、私達国民は常に意識して自身の基本的人権を守る努力をしないといけません。割と上手く行っている民主主義ですが、国民が政治に関心をなくし、衆愚政治になった時、いとも簡単に崩れさるということを身に沁みて感じることが出来ました。
毎度分かりやすいでおなじみの池上氏です。本書は、ただ憲法を現代語訳するのではなく、現在の日本国憲法が出来た経緯について説明が加えられているため、戦後の日本が置かれた国際情勢まで知りながら読み進めることができます。
後半には、北朝鮮と中国、アメリカの憲法も概説されており、憲法が各国でどのように扱われているかまで知ることができます。
【内容】
憲法は補則を含めれば、全11章103条あります。現在の日本国憲法が出来るに当たっては、確かにGHQの命令によるところが多いのですが、当時、政府外の日本人が草案を幾つか作っていたのを参考にしていたのこともあり、言うほど滅茶滅茶な憲法では無いことが分かります。現在の評価で言えば、立憲君主制に基づき、「基本的人権」に大変注力を置いた先進的な憲法であるかもしれません。
昨今、常に話題に登る憲法9条は、当初のGHQ案に芦田均議員が「前項の目的を達するため」と加えることで、前項の「国際紛争を解決する手段」として戦力を保持しないのであって自衛のための戦力は保持しても良いと解釈できることになった経緯があり、当時の日本人が、占領軍に対し如何に粘ったかが、説明の一つ一つに滲み出ていました。
後半には、北朝鮮や中国、アメリカの憲法が概説されており、北朝鮮や中国の憲法にも一応「言論の自由」が保証されている条文があるのですが、そこの解説では日本国憲法にある「国民の不断の努力」で権利を守らないとこうなるということの戒めを感じることができました。一方、アメリカの憲法からは、アメリカの成り立ちや徹底した地方分権を知ることが出来るでしょう。
【感想】
明治憲法(大日本国憲法)が、欽定憲法という君主(天皇)が国民に与えた憲法であったのに対して、日本国憲法はジョン・ロックの社会契約論を思想に持ち、国民が権力者の権力乱用を防止するための民定憲法です。この思想に基づくならば、私達国民は常に意識して自身の基本的人権を守る努力をしないといけません。割と上手く行っている民主主義ですが、国民が政治に関心をなくし、衆愚政治になった時、いとも簡単に崩れさるということを身に沁みて感じることが出来ました。
日本国憲法の条文が、原文と超訳を織り交ぜながら、解説され
ていきます。
また、過去の事例や時事問題、関連法規も挟み込まれます。
終盤では、北朝鮮・中国・米国の憲法が比較対象として紹介さ
れます。
そして最後に、全文が原文で掲載されています。
構成としては利便性もあり、親切です。
条文は丁寧に説明されますので、判り易いですが、事例等を
取り上げた文章は、説明不足や意味不確定な箇所が散見され、
以外に判り難いです。
全体としては、改めて以下を認識させられました。
この国は、日本国憲法に基づき、日々運営されていること。
日本国憲法は、それ自体が一つの立派な理念であること。
そうでありながら我々は、日本国に理念があることに気が付いて
いないこと。
従いまして、こういった日本国憲法の解説本をガンガン読んで、
憲法改正論議に備えましょう。
ていきます。
また、過去の事例や時事問題、関連法規も挟み込まれます。
終盤では、北朝鮮・中国・米国の憲法が比較対象として紹介さ
れます。
そして最後に、全文が原文で掲載されています。
構成としては利便性もあり、親切です。
条文は丁寧に説明されますので、判り易いですが、事例等を
取り上げた文章は、説明不足や意味不確定な箇所が散見され、
以外に判り難いです。
全体としては、改めて以下を認識させられました。
この国は、日本国憲法に基づき、日々運営されていること。
日本国憲法は、それ自体が一つの立派な理念であること。
そうでありながら我々は、日本国に理念があることに気が付いて
いないこと。
従いまして、こういった日本国憲法の解説本をガンガン読んで、
憲法改正論議に備えましょう。