標準ラテン文法 の感想

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参照データ

タイトル標準ラテン文法
発売日販売日未定
製作者中山 恒夫
販売元白水社
JANコード9784560017616
カテゴリ »  » ジャンル別 » 社会・政治

購入者の感想

お気をつけ下さい。授業での使用が大前提で、この本での自習は不可能です。
味気ない説明だらけで何を言っているのかわかりません。

ですが、優れた教師の解説があれば素晴らしい教科書に変わります。
私自身は初心者で、辞書片手に何とかガリア戦記が読めるくらいです。
ラテン文法書も数冊通読しましたが、授業では毎回新しい発見があり感動します。
でも本をよく見ると、一行でさらっと書いてあるだけなのです!

結論として、ラテン語の授業を受けるにあたってこの教科書を使っているのなら、素晴らしい本といえるでしょう。
ですが、自習用として挑戦したい、と言うのであれば、辞めたほうが良いですよ、と言える本です。

本書はラテン語の文法教程書ですが、自習向けではなく、もともと学校の授業で使う教科書として書かれたものです。

全19課84章に分かれており、各課に20前後の和訳問題と5つの作文問題が付いています。練習問題の解答は付いていません。別冊で本書で使われている単語集が付いています。

授業での使用、すなわち教師による説明の存在を前提としているので、本文中の説明は極めて簡素です。ただし、簡素だからといってレベルが低いというのではなく、必須の事項のみに的を絞り、枝葉末節な話は削ぎ落とされています。

構成もしっかりとしており、必要不可欠な事項は網羅しています。同じ項目や語形変化表が分散することなくまとまっており、ひととおり使用を終えた後からでも参照しやすくなっています。

ラテン語や古典ギリシャ語の学習は、細かい文法事項を一つ一つ着実に積み重ねていくスタイルが伝統的によしとされています。その学習方法自体に歴史の重みがあり、また結局のところそうやって勉強していくしかないのですが、特に初学段階においては瑣末な情報の洪水に辟易し、自分の立ち位置を見失ってしまい、ともすれば挫折してしまう方も多いでしょう。

そこで、例えば簡潔な本書を使って骨組みを作り、全体の見通しを立てながら勉強していくのも戦略としてありだと思います。幸い、同一著者による『古典ラテン語文典』という浩瀚な書物があるので、詳しい肉付けはそちらを参照するのがよいでしょう。

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