Tulipomania: The Story of the World's Most Coveted Flower & the Extraordinary Passions It Aroused の感想

「咲いた、咲いた、チューリップの花が~」
と子供たちに無邪気に歌われ、かわいい花を咲かせ春の到来を告げるチューリップが、１７世紀のオランダで投機の取引対象になった。
当時のチューリップは現在の単純な単色ではなく、たとえば一枚の花弁に白地に少しだけ赤がはいり、複雑な模様になる変異種などがあり、珍重された。そして、小さな球根がオランダにバブルを起こした――。
まるでアメリカや日本でのバブル崩壊をそのまま見るようなノンフィクションです。歴史を知らねば、同じ歴史を必ず繰り返す。
何のために学校は歴史を授業科目に入れているのか、こういう歴史に埋もれたノンフィクションを見つけるたびに思ったりします。
歴史の好きな方にも、経済がご専門の方にも、チューリップを愛する方にもお薦めです。