See No Evil: The True Story of a Ground Soldier in the CIA's War on Terrorism の感想
参照データ
タイトル | See No Evil: The True Story of a Ground Soldier in the CIA's War on Terrorism |
発売日 | 2003-01-07 |
製作者 | Robert Baer |
販売元 | Broadway Books |
JANコード | 9781400046843 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Random House |
購入者の感想
映画「シリアナ」原作ということで、映画鑑賞直後に買って読まずにいたのを、GWでやっと読みました。正直、映画はよくわからなかったので原作にも期待していなかった。
ところが!すごい面白いですよこれ。
たしかに見慣れぬ人名がわんさか出てくるので読みにくい本ですが、そんなの問題じゃない。工作員ボブ・ベアの苦闘の数々はじつにドラマチックで、読む者の胸に迫ります。
本書は主に三つのパートに分けられます。(1)ボブがCIAに就職し、南アジアを専門とする工作員に成長するまで。(2)1995年の北部イラクで、クルド勢力のクーデターに関与したくだり。(3)本土に呼び戻され、クリントン政権への石油業者不正献金疑惑を追うくだり。
「シリアナ」のプロットとなったのは(3)でしょう。私は映画を再見したくなりました。
そして、本書には「肥大し官僚化した組織が、個人の情熱をスポイルし、正義を見失っていく様」が通奏低音のごとく流れています。これは、どんな仕事をしている人間にも思い当たるところのある、じつに普遍的なテーマです。私は工作員ボブに大いに共感しました。
他の方も言及しておられますが、最近の会社もCIAと同じ悩みに直面してますよね?
ボブの苦しみは私たちの苦しみと同じです。ボブが苦闘から得た教訓は、私たちにも有効です。
ところが!すごい面白いですよこれ。
たしかに見慣れぬ人名がわんさか出てくるので読みにくい本ですが、そんなの問題じゃない。工作員ボブ・ベアの苦闘の数々はじつにドラマチックで、読む者の胸に迫ります。
本書は主に三つのパートに分けられます。(1)ボブがCIAに就職し、南アジアを専門とする工作員に成長するまで。(2)1995年の北部イラクで、クルド勢力のクーデターに関与したくだり。(3)本土に呼び戻され、クリントン政権への石油業者不正献金疑惑を追うくだり。
「シリアナ」のプロットとなったのは(3)でしょう。私は映画を再見したくなりました。
そして、本書には「肥大し官僚化した組織が、個人の情熱をスポイルし、正義を見失っていく様」が通奏低音のごとく流れています。これは、どんな仕事をしている人間にも思い当たるところのある、じつに普遍的なテーマです。私は工作員ボブに大いに共感しました。
他の方も言及しておられますが、最近の会社もCIAと同じ悩みに直面してますよね?
ボブの苦しみは私たちの苦しみと同じです。ボブが苦闘から得た教訓は、私たちにも有効です。