PSYCHO-PASS GENESIS 1 (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-6) の感想

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参照データ

タイトルPSYCHO-PASS GENESIS 1 (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-6)
発売日販売日未定
製作者吉上亮
販売元早川書房
JANコード9784150311780
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー

購入者の感想

とっつぁん編ということで、ああ、ハードボイルド刑事ものかなと思いつつ(現代ものはあまり好きではなく)、前スビンオフシリーズのアサイラム等が好きだったので、あまり期待せずにとりあえず購入しました。

が、予想のナナメ上です!
読んだ後しばらくこの世界観から抜けられなくなりました。
描写も人物も全てが魅力的でした。

拙筆では本作の素晴らしさが伝わらないので、サイコパスシリーズがお好きな方はぜひご一読をおすすめします。
より一層サイコパスの世界設定の「異常さ」のようなものを感じることができるはずです。

アサイラムの作者によるスピンオフシリーズ、しかも続編あり。といってもキャラクターより世界観設定が重視されているので、アサイラムから期待して入った人はちょっと面食らうかもしれません。
警視庁からシビュラ導入までの移行期を舞台にしているので、PSYCHO-PASSの世界が描かれるのは後半になってからです。
それまでは割と泥臭い刑事モノといったイメージ。
でも本編で描かれなかった、シビュラへの移行期はどうなっているのか?という点が徐々に明らかになっていく過程はゾクゾクするし、絶望もします。
こんな風にして、家族は引き裂かれていったんだろうな・・・と。
そして、制作サイドの人間ではない作者がここまで物語を練り上げたのは、虚淵さんの監修があったとはいえ脱帽としか言いようがありません。
人によっては作者の文体の癖(ルビに英単語を多用したり、点を多く振る)で読みにくく感じるかもしれません。
私もここをもうちょっとスマートに書いてくれればスピードアップできるのになと思うのですが、これも吉上小説の「濃さ」の一部だと思っています。
この作品に関しては、PSYCHO-PASSファンでもちょっと好みが分かれると思うし(実際ダメだったというファンもいます)、逆にファンでなくてもSF・刑事モノが好きであればハマる人はハマる作品ではないかと思います。
2巻以降からが本編に少し絡んでくる展開になりそうな予感がするので、期待しています。

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