十二大戦 の感想
参照データ
タイトル | 十二大戦 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 西尾 維新 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087807554 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー |
購入者の感想
武器や特技の名前など,お得意の言葉遊びが近作の中ではかなり冴え渡っている印象.
十二支になぞらえた戦士たちも,登場がわずかの人物までしっかりとキャラクタが立ち,
そのほとんどが使い捨て同然の扱いを受ける中,みな個性的な姿と活躍を見せてくれます.
おかげで,自分の干支の戦士には思わず肩入れしてしまうなど,ちょっと変わった楽しみも.
ただ,『バトルロイヤルノベル』にしては,短い章ごとでの決着のためか淡々としており,
思惑や緊張感,さらに騙し合いや戦略といったゲーム性の要素もいささか薄く感じられます.
そのため,どちらかと言えば戦士たちに焦点を当てた物語で,各章の扉にあった彼らの願い,
そこへ『後書』で触れられる,『何を望んでいるか』と『何が足りないのか』の話を重ねると,
初っ端に散った彼女から,勝ち残った彼まで,戦いの時とは違った一面が浮かんでくるようです.
このほか,クリアの帯や金色の扉,スピン(しおり紐)もつくなど,装丁にも注目の一冊です.
十二支になぞらえた戦士たちも,登場がわずかの人物までしっかりとキャラクタが立ち,
そのほとんどが使い捨て同然の扱いを受ける中,みな個性的な姿と活躍を見せてくれます.
おかげで,自分の干支の戦士には思わず肩入れしてしまうなど,ちょっと変わった楽しみも.
ただ,『バトルロイヤルノベル』にしては,短い章ごとでの決着のためか淡々としており,
思惑や緊張感,さらに騙し合いや戦略といったゲーム性の要素もいささか薄く感じられます.
そのため,どちらかと言えば戦士たちに焦点を当てた物語で,各章の扉にあった彼らの願い,
そこへ『後書』で触れられる,『何を望んでいるか』と『何が足りないのか』の話を重ねると,
初っ端に散った彼女から,勝ち残った彼まで,戦いの時とは違った一面が浮かんでくるようです.
このほか,クリアの帯や金色の扉,スピン(しおり紐)もつくなど,装丁にも注目の一冊です.