ボクガール 5 (ヤングジャンプコミックス) の感想

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参照データ

タイトルボクガール 5 (ヤングジャンプコミックス)
発売日2015-03-19
製作者杉戸 アキラ
販売元集英社
JANコード9784088901299
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

杉戸アキラ「ボクガール」5巻。

元々感じていたが、本作に出て来るキャラクター達はみんな性格が良く、とっても純粋で、
それが時に間違った方向性に導く事もあれど(笑)基本的に誰もが誰も良い意味で「いい子」なのが読んでて気分がいいと思えた新刊
初期から苦悩による苦悩を重ねていたがそれが思わぬ形で噴出したりまたはそんな自分を責めたりもする生真面目な猛に
例え自分の望みが叶わなかったとしても自身の好きな人の幸せを願って献身的に頑張ろうとする瑞樹、
そして普通ならドン引きするところを瑞樹の真剣味を察してちゃんと告白を聴いてくれた藤原さん
彼女と瑞樹の馴れ初めのエピソードからも他人を貶したりせずしっかりと理解してくれる懐の広さが感じられたりと
主軸となるキャラ達にきちんと好感が持てるからこそ、
しっかりと本筋のラブコメ模様を楽しめるんだろうな、と感じる事が出来たのが嬉しかった
今までは単なる飛び道具的なキャラだった山田にも彼なりの信念が感じられたりそういう細かい部分も面白かった一冊

本作は女体化ものとしての旨味を主人公(瑞樹)の視点と周り(猛たち)の視点から描いている作品だと思うが
個人的には「自分のやりたいことをしっかりと貫く」「自分が好きなものを好きって言い切る」
というテーマも同時に存在していると感じている
周りの目がどう、だとか、枠からはみ出ている、とか、嫌われないように、とか、そういう自身の感情以外の要素を乗り越えて
しっかりと自分の「好き」を貫き通す事を示唆させるようなエピソードがちょいちょい混じっている
山田の信念に関してもそうだし、
瑞樹のハンカチの件に関しても無理解ばかりではない〜という事を暗に示唆しているようにも(個人的に)思える
単純に瑞樹のありあまる可愛さが生み出すドッキドキのラブコメ模様も十二分に楽しめるが
そういった水面下のテーマに関しても是非触れてくれたら、と感じている

そんな人間模様に加えてサービス描写に関しても満点なのが5巻の特徴でもある
普段の瑞樹は(迷ってるが)まだまだボクモード全開なのに対して

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