鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー) の感想

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参照データ

タイトル鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)
発売日販売日未定
製作者川上 和人
販売元技術評論社
JANコード9784774155654
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 恐竜

購入者の感想

化石では特定しにくい恐竜の生活(求愛など)を鳥類学の視点から考察していて、読んでいてワクワクする本です。

恐竜が好きでこの本を買い、今では鳥を見かけるたびに恐竜について考えるようになりました。

個人的な感想ですが、読み終わった後、視野が広がったような感覚になりました。
あと3回は読み直します。

表紙から生物ミステリーと題され、「無謀にも」は赤字でサスペンス調の字体で、
どんな中身がワクワクさせられました。

序盤、筆者はひとつの鳥類の骨格標本が掲げ、その身体的特徴を列挙分析しながら
タカのような鳥であったのでは、とイラストと共に結んだ次の行であっさりと
その標本がミミズクのものであると白状し、
中程のページではウグイスの死体がありその鳴き声を知らない人が
「ホーホケキョ」という鳴き声まで行き着くことはできないとして
化石という状況証拠しか残されていない恐竜を語ることの難しさと共に
様々な想像、空想を許容する懐の深さがある分野であることを紹介しています。

全編楽しく読めましたがその楽しませてくれた大きな要素が筆者の軽妙な筆致と心奪われるイラストです。

巻末には原稿を書く上でのご苦労も吐露されていましたが、
本文を読むとご本人も楽しく書いていたではと思うほど伸び伸びと書かれており、
鳥類の確たる知識とそれを昇華させ恐竜の生態の推測までつなげおり、たくさんの学びを頂きました。
最後の、鳥類が滅びたら、哺乳類も滅びたら、という展開も短いながらも示唆に富んでいました。
また、ページ下部で様々な用語説明もついているのですが、真面目なものからマニアックなもの、
筒井康隆的?なものなど様々な味付けで本編の楽しさに彩りを与えてくれています。

イラストについては、様々な鳥類や恐竜予測図のイラストが「なにこれかわいい」という代物ばかりで
特にハドロサウルスと毛虫を見つめるティラノサウルスがとてもかわいかったです。
こういっては失礼ですがイラストだけでも十分楽しめる一冊になっています。
ただ、巻末の最後のイラストで恐竜に人が食われているイラストだけ突然毛並みが変わっており、
違う興味を惹かれました。別途イラストを書かれた「えるしま さく」さんのブログ等を拝見してみます。

他にも印象に残った部分、クスッとした表現など色々紹介したい欲求に刈られますが、

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