バーン=ジョーンズの芸術 の感想
参照データ
タイトル | バーン=ジョーンズの芸術 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ビル ウォーターズ |
販売元 | 晶文社 |
JANコード | 9784794963086 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
同時代に共に影響を与え合いながら活躍したウィリアム・モリスやダンテ・ゲイブリエル・ロセッティに比べると、エドワード・バーン=ジョーンズの生涯とその作品について詳しく述べられた本はあまりない。本書はそんなバーン=ジョーンズの素顔を見せてくれる貴重な評伝である。
その誕生から大画家として大成するまでの精力的な生涯を、作品とともに非常に具体的に解説している。ラファエル前派や唯美主義運動との関係、ヨーロッパの象徴派主義運動への影響、アーサー王物語(中世世界)や眠り姫に対する思い入れなど、興味深い研究が多い。掲載図版は豊富で、こんなに多くの作品を描いていたのかと驚かされる(単行本であるためにサイズが小さいこととやモノクロ画像が多いことは仕方がないだろう)。ステンドグラス・デザインに関する解説も多い。生涯を通してその画風はあまり変化せず、また静的な印象の強い作品を残したバーン=ジョーンズだったが、その内に熱い情熱を秘め、ユーモア精神溢れる人間的な画家であったことを本書は教えてくれる。
その誕生から大画家として大成するまでの精力的な生涯を、作品とともに非常に具体的に解説している。ラファエル前派や唯美主義運動との関係、ヨーロッパの象徴派主義運動への影響、アーサー王物語(中世世界)や眠り姫に対する思い入れなど、興味深い研究が多い。掲載図版は豊富で、こんなに多くの作品を描いていたのかと驚かされる(単行本であるためにサイズが小さいこととやモノクロ画像が多いことは仕方がないだろう)。ステンドグラス・デザインに関する解説も多い。生涯を通してその画風はあまり変化せず、また静的な印象の強い作品を残したバーン=ジョーンズだったが、その内に熱い情熱を秘め、ユーモア精神溢れる人間的な画家であったことを本書は教えてくれる。