増補 池上彰の政治の学校 の感想

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タイトル増補 池上彰の政治の学校
発売日2013-07-08
製作者池上 彰
販売元朝日新聞出版
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購入者の感想

 本書は、2012年9月に刊行された『池上彰の政治の学校』に
「特別授業・一 安倍政権を徹底解剖」(30Pほどのボリューム)を追加し、加筆・修正したものです。
 2013年の参院選前に刊行されたものですから、追加収録部分は、今となっては古いので、
元の「池上彰の政治の学校 (朝日新書)」を中古で、
プラス、池上彰「知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?~新たな東西冷戦~ (角川SSC新書)」でもいいと思います。

 内容は、選挙・政党・国会・官僚など基本的な事項から、
読んでて面白い豆知識、時事的なもの、池上さんの分析・考察 など様々なことが書かれています。
 高校生、大学1・2回生の頃に読むと効果が大きいと思いますが、
大人でもオサライ & 教養を広めるといった感じで、楽しく1冊読める本です。

 米国と日本の違い、中選挙区から小選挙区への変更が与える影響、意外とあまり知られていない官僚についての説明、
靖国参拝を巡っての小泉氏・中曽根氏の比較 etc、とても良かったと思います。
 一方、残念に思ったのが、戦前の政治についての記述が、あまりにも簡略であること。
 書き出すと、また1・2冊出来てしまうでしょうから、簡略なのは仕方がないとは思いますが、「☆-1」させていただきました。

 いくらか、個人的に書いておきます。

 参院選に合わせてアベノミクスはじめ安倍政権の解説が追加されているということで,参院選後にレビューするのはちょっと時機を失しているかもしれませんが,現在の政治
情勢をバランスよく理解する上では良いかもしれません。
 選挙制度の仕組みや議会の権限など,小学校高学年から中学で学ぶ基本から,政党政治のメリット/デメリット,そして現代の政治を取り巻く課題や裏話を,他国の状況とも比較しながら,本質的に,かつ簡潔で平易な文章でわかりやく解説しています。
 知っているつもりでも,他人から「なぜ?」「どうして?」と聞かれると困る基礎知識から最新情勢まで正しく体系的に理解できるという意味では,忙しい社会人ほど読むべき一冊だと思います。
 最近ネット上を中心にヒステリックなまでに,Yes/Noの一方的で排他的な議論が展開されることが多くなりましたが,こうした現象を「ポピュリズム」と称して批判し,あるべき政治の姿と,(政治に対して)あるべき国民の態度を説いています。特に情報の評価に関して,SNSなどネットを活用した意見・議論も,マスメディアも,どちらか一方が優れているわけではなく,何事も鵜呑みせずに様々な情報をもとに多角的に判断すべき,という視点はもっともですし,「青い鳥を追い求めるのではなく,青い鳥を育てていく・・・・」という表現は当意即妙ですね。
 自分の考え方を整理する上でも良い本でした。0

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