保田圭 エッセイ 『 美ブス婚 -最下位娘。の婚活物語- 』 の感想

モーニング娘。OGの著者が、数々の失敗を乗り越え、研究と試行錯誤を重ねながら、めでたく旦那さんとゴールインするまでの婚活活動から学んだことを数々の面白いエピソードと共にまとめた本。読んでいると、まるで、ご本人がすぐそばでぺちゃくちゃ喋っているのを聞いているような感じがする。

それにしても、なかなかの努力である。本人は「ブス」を連発しているが、いじられキャラというのはあるにせよ、著者は一般的な女性としてはけしてブスな方とは思えない。にもかかわらず、こんなに婚活で苦労しなければならない時代なのか、と驚いてしまった。

非モテ女子のドツボループ、というのがなかなかすごい。ちょっと紹介する。

失恋して、非モテ女子たちが集まって「慰め大会」を開催
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自分のダメな部分に関してはなんの反省もせず、すべて棚上げ
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恋愛がうまくいかなかったのは「全部相手が悪い！」ということにする
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泣いて飲んで酔っ払って「次！次！」と開き直る
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同じ失敗を繰り返す（最初に戻る）

ではどうするか。まず、「恋愛指南本」を読む。意外にこれが侮れないようで、全てを丸呑みすることは避けるべきとはされてはいるが、結構最後までそこで知ったコツが経験と絡めて出てくる。また、「モテ女子」からもいろいろ学んでいる。ちゃっかり、「モテ女子」ネットワークも活用。ここで披露されている「モテ女子」のテクニックは、男としてはこういう男性ばかりじゃないよとひとコトいいたくなるような感じにもなるのだが、なかなかのものである。「どうせ」「でも」「だって」の３Dワードを自分から追放する。運動してスリムを維持する。おしゃれにも気を配り、どんなTPOにも合う服を選ぶ。根本は変わらずに、変わること。

私達姉妹は保田さんに顔がよく似ていて若い頃からずっとモテませんでした。保田さんはモー娘。時代は本当に目立たなくて可哀相な感じでした。私は保田さんを自分と重ねて、陰ながら応援していました。今ブレイクしているのはコツコツ努力しているからでしょう。これからもずっと活躍し続けて欲しいです。