日本にある世界の名画入門―美術館がもっと楽しくなる (カッパ・ブックス) の感想
参照データ
タイトル | 日本にある世界の名画入門―美術館がもっと楽しくなる (カッパ・ブックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 赤瀬川 原平 |
販売元 | 光文社 |
JANコード | 9784334005726 |
カテゴリ | ノンフィクション » 歴史・地理・旅行記 » 歴史 » 人物評伝 |
購入者の感想
海外旅行に行くたび疑問に思うのが、有名美術館にうじゃうじゃいる日本人観光客。普段、日本の美術館にめったに行かない人たちまでもが、海外旅行に行った時だけ(貴重な時間を費やして)美術鑑賞を楽しんでいたりしますよね。日本の美術館でだって著名なアーティストの企画展をやっているし、常設展にも素晴らしい名画が沢山あるのに、まだ見ていないなんてもったいないです!
本書ではそういった、日本の美術館でコレクションする世界の名画がカラー写真付で解説されています。ピカソ、ミロ、ダリ、ボナールなどなど。ただ名画をリストアップするのではなくて、著者が厳選した絵画が15点が、それぞれ10ページ近く割り当てられて解説されています。画家のプロフィールも掲載されていて、美術鑑賞の入門書としてもお勧めです。
著者は日本現代美術の代表的アーティストでもある赤瀬川原平。この人、若い頃に過激な前衛芸術で世界中に名を馳せた作家ですが、その後小説家として芥川賞を取ったり、写真家(およびライカマニア)として活動を続けたりする多彩な人です。エッセイストとしても評価されています。そういう人が書いてる本だから、ものすごく読みやすい!高尚な芸術論で理論武装することなく、名画を前にして素直に感じる気持ちを素直な文体で表現しています。
ただし、最近は印象派が好きというすっかり丸くなった著者の好みによって掲載される絵画が選ばれてますから、近代絵画しか取り上げられていません……日本には現代美術にも素晴らしいコレクションがあるのですが。
本書ではそういった、日本の美術館でコレクションする世界の名画がカラー写真付で解説されています。ピカソ、ミロ、ダリ、ボナールなどなど。ただ名画をリストアップするのではなくて、著者が厳選した絵画が15点が、それぞれ10ページ近く割り当てられて解説されています。画家のプロフィールも掲載されていて、美術鑑賞の入門書としてもお勧めです。
著者は日本現代美術の代表的アーティストでもある赤瀬川原平。この人、若い頃に過激な前衛芸術で世界中に名を馳せた作家ですが、その後小説家として芥川賞を取ったり、写真家(およびライカマニア)として活動を続けたりする多彩な人です。エッセイストとしても評価されています。そういう人が書いてる本だから、ものすごく読みやすい!高尚な芸術論で理論武装することなく、名画を前にして素直に感じる気持ちを素直な文体で表現しています。
ただし、最近は印象派が好きというすっかり丸くなった著者の好みによって掲載される絵画が選ばれてますから、近代絵画しか取り上げられていません……日本には現代美術にも素晴らしいコレクションがあるのですが。