池上彰のこれが「世界のルール」だ! (文春e-book) の感想

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参照データ

タイトル池上彰のこれが「世界のルール」だ! (文春e-book)
発売日2015-03-27
製作者池上 彰
販売元文藝春秋
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 国際政治情勢

購入者の感想

池上彰氏が、週刊文春「そこからですか!?」に連載してきた記事を、世の中のルールという切り口で「トラブル解決法」「組織拡大術」「本音を見抜く」など、9つのジャンルに再構成した一冊です。
この一冊を読むことで、ざっくりと日本と世界の様子を伺い知ることのできる内容になっています。
特に「組織拡大術」で説明されているイスラム国の勢力は、「そこからですか!?」のタイトルのとおり、「そもそもイスラム教とは?」という説明から始まり、どのような思想のもと勢力を拡大しているのかが分かりやすく解説されています。
また「歴史の勉強法」で説明されているウクライナ問題。ウクライナという国、またその周辺国の歴史を探ることで、本当に複雑な問題であるという認識を持つことができました。
「変化に対応するには、変化の底流を知らなければならない。」
表面上に現れている事象の裏側を知ること。特に宗教や世界史の教養は、現在の世界を知るために必須であると感じました。
恐らく池上彰氏自身は、ここに掲載されている以上の情報を持っているのでしょう。
「ここまで」という線引きをしながらの執筆や講義活動が、池上彰氏のうまさなのだとも思いました。

日本の常識は世界の非常識!
世界の常識は日本の非常識!
これはかの武村健一氏がひとしきり著作の中や公演で述べていた事で、記者として世界中を駆け回り米国籍となって米国から日本を眺めていると、本当に武村氏の言う通りだなあと痛感する次第です!
池上流に言えば、日本のルールと国際社会のルールは異なると言う事です。
そして日本が国際社会で自己主張をするには、先ず国際社会のルールを知らねばならないと言う事になります。
歴史を制するものが国際社会では勝者となる。
これもイギリスの著名人の言葉ですが、日本人には理解することは容易ではありません。
なぜなら日本人は歴史は勝者によって作られると言う認識を持たない為です。
現在私たちが知っている歴史は全て勝者の手によって作られたものであって、事実かどうかは問題視されないのだという事を知る必要があるのです。
歴史とは捏造の繰り返しであると言っても過言ではありません。
だから歴史の正当性を巡って他国と揉める事はナンセンスだと言う事です。
それぞれの国には自国の都合の良いように歴史が作られているのです。
軍隊や憲法についても日本の常識は国際社会では全く通じません。
世界中で憲法が作られてから70年間も全く修正もされていないのは世界中でも日本だけの珍現象です。
憲法も歴史と共にどんどん修正されることは国際社会の常識なのです。・
また国際社会では軍隊なきは国家として認められません、何故なら軍隊は国家の権利主張する外交手段の必須条件だと考えられているからです。
コスタリカは米国との条約で国家安全保障をアメリカに委託しているのです。だから自前の軍隊が必要でないだけの事です。
国連は国連憲章で加盟国に停戦監視や紛争地帯の監視業務に加盟各国に軍隊の供出義務を課している。
国連は軍隊なき国家などは想定していないのである。
世界のルールを知れば、世界が見えてきます。

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