日本文学史 (講談社学術文庫) の感想
参照データ
タイトル | 日本文学史 (講談社学術文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小西 甚一 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061590908 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究 |
購入者の感想
日本人が書いた文芸作品がある時期を境にしてまったく理解しづらくなってしまうのが前から不満で、改めて古文解読を学んでみようと小西甚一という著者を見つけてその著書を取り寄せてみようと思ったときに、この文庫も検索にかかったので読んでみた。
全般的に著者の執筆意図が明確にされているので読みやすく、その内容は以後の日本文学通史のオーソドックスの一つになったのではないかと思った。以前読んだ平凡社刊の「日本語の歴史 全7巻」の内容と、話の展開がほぼ同じであるからだ。もちろん「日本語の歴史」のほうが出版時期ははるかに遅い。
また、外山滋比古の日本文化論はこの著作から確実に「頂いている」し、他の論者についてもこの文庫を種にした意見は見つかりそうだ。
そしてなにより、ここでの記述を読んでいるとさまざまな古典作品が読みたくてたまらなくなってくる。その誘いに乗ると、あの厳しいテキストを読み砕かざるを得なくなるという、おもしろさ半分大変さ半分、といった心境になる。
古典作品への水先案内書か、ハーメルンの笛の音か、といった魅力的な著書。
全般的に著者の執筆意図が明確にされているので読みやすく、その内容は以後の日本文学通史のオーソドックスの一つになったのではないかと思った。以前読んだ平凡社刊の「日本語の歴史 全7巻」の内容と、話の展開がほぼ同じであるからだ。もちろん「日本語の歴史」のほうが出版時期ははるかに遅い。
また、外山滋比古の日本文化論はこの著作から確実に「頂いている」し、他の論者についてもこの文庫を種にした意見は見つかりそうだ。
そしてなにより、ここでの記述を読んでいるとさまざまな古典作品が読みたくてたまらなくなってくる。その誘いに乗ると、あの厳しいテキストを読み砕かざるを得なくなるという、おもしろさ半分大変さ半分、といった心境になる。
古典作品への水先案内書か、ハーメルンの笛の音か、といった魅力的な著書。