物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方 (ワンテーマ21) の感想

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参照データ

タイトル物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方 (ワンテーマ21)
発売日販売日未定
製作者川上 徹也
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041015674
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 一般

購入者の感想

優れたモノが有り余り、性能での差別化が難しいこの現代にあって、他の商品との競争に勝つ
ためには、モノに消費者が共感出来るストーリーを込めて売ることが必須であると説く本書。
一見パッとしないホテルや野菜が背後にあるストーリーを活用することで、大きい広告費を
かけずにヒット商品になった事例を数多く紹介し、ストーリーの大切さを紹介してくれる、
なかなかに分かりやすく読んでいて楽しい本である。

ストーリーは嘘であってはならない。大切なことは以下の三点だという。
1、真摯な志があること
2、オンリーワン、ナンバーワン、ファーストワンであること
3、具体化するエピソードがあること

この三点を満たすよう、商品のことをよく観察し、ストーリーを構築しなさい、ということ
らしい。さすが広告代理店のコピーライター出身の著者らしい具体的でわかりやすい指南だと
思う。古くよりあるブランドコミュニケーションの考え方をストーリーとして分かりやすく
説明した本なので、マーケターの方には新しみはないだろうが、たとえばこれから自分で店を
始める人とか、自社の商品の売り方を考える立場についた人とかだと、学ぶところは大きいの
ではないか。

私はそういう立場でない人にも、一つひねくれた見方をお勧めしたい。本書はストーリーが
あるからモノに実際以上の付加価値をつけて売れる、という話である。であれば、消費者の
立場としてはストーリーで売っている商品をあらかじめ察知し回避することで、余計な出費を
抑えることができるのではないか。たとえば上記の3点のポイントと対比する形で

・創業者のカリスマで付加価値をつけている
・ナンバーワンや一番早く売られたブランドということで信頼されている
・誰それが使っていたというエピソードに魅了された

こういうことを注意深く見ていけば、品質はよくても価格は変にぼったくっていない、よい
商品に出会える機会が増すような気がするのだ。

満足したからといってお客さんは必ずしもリピーターにはならない。お客さんは簡単にあなたのお店のことは忘れてしまう。という箇所に本当にドキリとしました。
読み進める中で、消費者の立場とサービスを提供する立場の両方の視点に立て、そのギャップを感じることができます。つくづく、満足してもらうための物やサービスを提供するだけでは忘れられてしまうのだなということが良く理解できました。

それを防ぐための自分独自の「物語」作りについてもアドバイスが満載です。

具体例もたっぷり紹介されていますし、物語作りのワークの事例もあるので、ワークの雛形にそって書き出せば自分の物語作りにも活かせそうです。0

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