ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀) の感想

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参照データ

タイトルガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)
発売日販売日未定
製作者マハトマ ガンジー
販売元中央公論新社
JANコード9784122043305
カテゴリ哲学・思想 » 東洋思想 » インド » ラーマクリシュナ

購入者の感想

【本書を読んだ動機】人々の間には争いが絶えない。国と国、グループとグループ、個人と個人・・。そこには、どの人間の中にもある怒り、恨み、欲望、恐れ・・といった感情があると思う。しかし人間には、もっと違う側面も沢山ある。
ガンジーが実践し、成功したのはどういうものだったのだろう?と思って手に取った。
初めに「今こそ読みたい、ガンジーの言葉」という本を読み始めたが、言葉の数々を拾っても生涯や全体像については分かりにくかったので、本書を先にした。

【全体的な印象】ガンジーは、マハトマ(偉大なる魂 : 聖人)と呼ばれるのを非常に嫌がったという。人々と関わりつつ、内面も深めていった人だと思う。いろいろな経験を経て徐々に進化した求道者であり、行者にも見える。それどころか、求道と民族運動や政治的言動が相乗効果になった、という稀有な人とも言えるかも知れない。

ガンジーの主題は、彼自身が名付けた「サッティーヤグラハ」という事であったらしい。サッティーヤグラハとは、「敵に対してでなく、自分の自我に苦悩を与える事によって(無欲と犠牲)、真実を証明する事」とガンジーは述べている。

彼は、自分が神格化されず 、言わば「伝説」に成らないように願ったのではなかろうか。本書を書いたのは、「自分のした事は他の誰かも出来る」と示す為のようにも思える。特に子供時代〜青年期は、どちらかというと短所や失敗を強調して、反省や自己分析している感がある。
後半生はあちこちで運動を導き、多くの人々と会った事が記されている。これだけ書ける記憶力にまず驚く。また、訳者の、人や事柄・言葉についての脚注も詳しい。

【内容で印象的なこと】ガンジーの「万物に神を見る」という思想は日本人とも通じる。彼はそれを徹底し、生きる指針として全ての行動の基にしていたのかもしれない。一面では彼は「行者」として尊敬されていたらしい。
子供時代、少年時代は、どういう子供だったのか、多くのエピソードを交えてその時の心境を綴っている。 元々真摯で、内向的な子供〜若者だった様だ。

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