ロマノフ家の最期 (中公文庫) の感想
参照データ
タイトル | ロマノフ家の最期 (中公文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アンソニー サマーズ |
販売元 | 中央公論社 |
JANコード | 9784122014473 |
カテゴリ | ノンフィクション » ビジネス・経済 » 世界経済 » ヨーロッパ |
購入者の感想
作家の柘植久慶氏の推理によると、ニコライ二世一家のうち、まず奪回されると困る皇帝と皇太子が処刑された。次にロシア内戦が終了するまで女性たちは外交交渉カードとして生かされた後に用済みになってから処刑された。そして辻褄をあわせるためにエカテリンブルグに合葬されたとすることは可能だそうです。私もそう考えています。アナスタシアのDNA鑑定に用いられたサンプルもアンダーソン夫人の死後にすり替えられた可能性を考慮しなければならないと述べられれています。でなかればアナスタシア本人以外に知りえない膨大な事実をどうして偽物が完璧に収集できたかという矛盾が生じるからです。つまりアンソニーとサマーズの推論と大筋で一致します。この本は100回以上読みました。これ以上ないほど非常に詳しく研究してあり、頭痛がしました。是非御一読、いや御百読をお薦めします。英語版は何回も改定されており、日本語版のロマノフ一家の最期も改定が望まれます。中公さん改訂してくれませんかね。今年はロマノフ家没後90周忌の年だし。