憲兵―元・東部憲兵隊司令官の自伝的回想 (光人社NF文庫) の感想

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タイトル憲兵―元・東部憲兵隊司令官の自伝的回想 (光人社NF文庫)
発売日販売日未定
製作者大谷 敬二郎
販売元光人社
JANコード9784769824992
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

非常に公正で憲兵とは何なのかを深く考えていた司令官の回想
憲兵というは軍の内部を法律に基づいて取り締まるものであり
誰かの命令で弾圧の道具にされたりはよくないと主張していた
また社会からのそういう評価についても非常に気にしてた
なのである時期までは極めて抑制的に行動をしていたが
それでも憲兵が政治を弾圧したと指弾されることも多かった
皇道派と統制派の争いで活動してしまったこともある
226事件では一気に国民の軍への感情は悪化し
トラックで舞台が移動するだけでもクーデターだと通報される始末である
また植民地や占領地での軍政にも関わり
軍政の失敗が反日感情を悪化させる様を目的している
憲兵政治と批判されることも多いんだけどそれについても書いてる
憲兵のあるべき姿からすれば完全に誤っていると指摘している
この著者のように担当者レベルの良識でなんとかなってたんだが
なぜああなってしまったかというと命令系統の問題という
陸軍大臣の指揮下にあるのでその指揮権で捜査は停止できるし
上層部に逆らう担当者は簡単に転任や左遷がされる
本来は陸軍・海軍と並ぶレベルで憲兵本部を置くべきと提案していた
しかしそれは憲兵の力を強めるだけだと誤解され賛同は一部に留まった
実現していればそれはそれで別の問題も出てきたかも知れない
すごく強力な組織である軍の中でまた強力な期間なのに
そういう矛盾をはらんでいるんだよなあ
ユニークな逸話も沢山載ってて笑える
すごく下らない理由で他人に迷惑をかけまくってた元将軍の話
今で言う集団ストーカーの被害にあっていると訴える老教授に
超ステルス憲兵を警護につけたからといったら症状が改善された話
軍の内部のゴタゴタが結構持ち込まれてるんだな

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