『雪風ハ沈マズ』―強運駆逐艦栄光の生涯 (光人社NF文庫) の感想

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タイトル『雪風ハ沈マズ』―強運駆逐艦栄光の生涯 (光人社NF文庫)
発売日販売日未定
製作者豊田 穣
販売元光人社
JANコード9784769820277
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

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 太平洋戦争中の主要な作戦に16回以上参加し、軽微な損害のみで終戦まで生き残った余りにも有名な強運の駆逐艦「雪風」の生涯。その筆は海軍士官で「い」号作戦に参加、撃墜され捕虜になった経験を持つ直木賞作家豊田穣の手に依る。関係者への直接取材と、的確な考証を併せて、先後とも最高の「雪風」の物語として不朽の名作の価値を持つ一冊である。

 「雪風」は昭和15年(1939)1月最精鋭の艦隊型駆逐艦「陽炎」型8番艦として竣工、パラオに於いて開戦を迎え、ルソン島レガスピー攻略戦で初陣。艦長は飛田健二郎中佐(海兵40期。「うんにょー」と薩摩弁で叫ぶ珍妙な癖あり)。昭和17年1月セレベス島メナド、ケンダリー、アンボン攻略戦、2月チモール島クーパン攻略戦、そしてスラバヤ沖海戦に参加。6月ミッドウェー海戦に近藤中将の第二艦隊攻略部隊として参加、暫く輸送任務の後トラック進出。10月南雲部隊で南太平洋海戦に参加。「翔鶴」「瑞鶴」を直衛して奮戦し、聯合艦隊司令長官感状を授与される。更に11月第三次ソロモン海戦第一次夜戦に参加。損傷しつつも戦艦「比叡」を最期まで護衛。昭和18年1月内地で修理を終えて再び進出し、2月ガダルカナル撤収作戦(ケ号作戦)に三次全てに参加。3月ビスマルク海海戦(ダンピールの悲劇)に参加。此処でも無傷で切り抜ける。その後輸送任務に就き、7月コロンバンガラ沖海戦参加。再び輸送任務の後、艦長が菅間良吉中佐(海兵50期)から寺内正道少佐に交代(海兵55期)。暫くは内地と前線を護衛任務で往き来する。

 昭和19年聯合艦隊主力と共にタウイタウイ進出、機関故障の為、「あ」号作戦(マリアナ沖海戦)は第二補給部隊に所属。7月に修理と対空兵装強化を終えて「扶桑」「山城」を護衛してリンガに進出、此処で栗田艦隊に編入され、第三戦隊の「金剛」「榛名」の直衛艦として捷一号作戦に参加。米護衛空母部隊との遭遇戦であるサマール島沖海戦では、水雷戦隊の突撃に加わり、此処を先途と猛攻を加える。戦艦部隊を護衛して内地に帰還後、空母「信濃」回航を命じられ、その悲劇を傍で目撃、多数の乗組員を救助する。

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